4月、春がやってきました。寒かった冬を超え(今年は暖冬のようで私は雪を一度も見なかったですが)、過ごしやすい季節になってきましたね。
しかし、気候は良くなってきましたが、毎年、私にとっては強敵と闘う季節です。
そう、「花粉」です。私は、小学生の頃から花粉やハウスダストなどのアレルギー症状と付き合っています。小学生の頃は、耳鼻科に通い吸入をしてもらい、対処していました。しかし、大人になるにつれ、アレルギー症状にもなれてしまい、薬も飲むことなく過ごしてきました。
そのまま薬を飲むことをせず、月日が過ぎ、2年ほど前からでしょうか、夕方になると全身に痒みが出るようになり、掻くと膨隆疹となり、蕁麻疹の痒みで眠れないほどになりました。今まで大丈夫だった、買い物袋やかばんも腕に下げるとその部分が赤く腫れ、痒みが出るように!掻くとさらに痒みが増し、腫れも広がります。
もともと、薬を飲むのが嫌いなので、数か月は薬を飲まず、痒くても掻かずに我慢していました。ところが、仕事で患者さんを車椅子から移乗したりする際、患者さんを抱えることがありますが、そういった刺激だけでもその部分が赤くなって痒みが出るようになりました。
夜も痒くて眠れず、仕事にも支障が出てきたため、さすがに薬を飲もうと思い、診察してもらい、今は抗アレルギー薬をほぼ毎日服用しています。薬を飲むようになって、蕁麻疹の症状はだいぶ楽になりました。そして、気がつけば鼻炎の症状も楽になっていました。
私は看護師をしていますが、薬を飲むのも嫌いで、病院に受診することも面倒だったのですが、ちゃんと薬を合った薬を飲むと症状が楽になったことを実感し、もっと早く飲んでおけば良かったと思っています。
私のようなアレルギーは薬を飲むことで症状が目に見えて治まるので、薬を続けて飲むことが必要であると実感できます。しかし、高血圧や糖尿病のように症状のあまり現れない病気の薬の場合は、薬を飲み続ける事の重要性がわからないことがあります。血圧や血糖値は数値では高く出ても、症状があまりないため放置されてしまうことも多くあります。しかし、症状が無いからといってそのまま放置し続けると症状が表れたころには全身状態が悪くなっていることもあります。高血圧は放置すると「動脈硬化」になります。「動脈硬化」は全身に影響します。腎不全や、視力が急激に低下する高血圧性網膜症、脳の血管が障害されれば脳出血や脳梗塞に、心臓に血液を運んでいる冠動脈が障害されれば狭心症や心筋梗塞になりえるのです。高血糖も放置すると全身に障害が出てきます、腎不全、糖尿病性網膜症、脳梗塞・心筋梗塞になりえます。そうなる前に、病院に受診し、処方された薬をきちんと飲み続けることが大切です。早期の場合は生活習慣を変えることで薬を飲むことなく生活できます。今現在、薬を飲まれている方は定期的に医療機関へ受診し、きちんと薬を飲みましょう。
花粉症やアレルギー症状に悩まれている方、ちょっと血圧が高いかな?血糖値が気になるなと悩まれている方、是非、医療機関へ相談しに行ってみて下さい。
さわやかな春を過ごせるといいですね。
「きちんと薬を飲みましょう」~自己中断は危険です~
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