春に多い病気ってなぁに?


寒い冬が終わりを告げ、やわらかな日差しと風が心地よい春がやってきました。
入園、入学、新社会人1年生など新生活の始まりですね。
冬に流行するインフルエンザやノロウイルスが落ち着き一安心。
だけど春に流行する感染症があるのをご存知でしょうか。
・麻疹(はしか)
・風疹
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
これらの感染症は主に子供の間で流行する病気ですが、大人がかかると重症化しやすく注意が必要です。

・麻疹(はしか)
発熱、鼻汁、くしゃみといった風邪とよく似た症状からはじまります。
口の中に小さな白い斑点(コプリック斑)が現れ、数日後体全体に発疹が出てきます。
免疫がつくので一度かかると大人になるまで感染しにくい病気です。
本来子供がかかりやすかった病気ですが、近年では成人の感染者が増加しています。

・風疹
3日ばしかともよばれます。
通常耳の後ろのリンパ節が腫れ、顔や耳の後ろに発疹が現れ体にも広がります。
発熱することもあり、発疹が消えていく頃にかゆくなります。
大人になってからかかると発熱、発疹が出ている期間が長く、関節痛がひどくなります。
妊娠初期の女性が感染すると胎児に影響がでることがあります。

・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ
耳、あごの下、頬の後ろあたりに腫れの症状が出ます。
発熱することが多く、腫れの痛みが強く出ることもあります。
感染力は弱めで一度かかると後はかかりません。

予防策

子供の頃に予防接種を受けておく事をお勧めします。
基本であるうがい、手洗いは普段から習慣付けましょう。

なぜ春に流行するの?

基本的には大人も子供も流行する感染症は同じです。
日本では新入生や新入社員など多くの人が新しい環境に入るのが春です。
人が大きく動く春は、ウイルスの抗体を持たず、抵抗力の弱い人が新しい環境で感染症にかかる可能性をはらむ季節でもあります。
春は体調を崩す人が多いと言われていますがどうしてなのでしょう。

実は、冬が終わり春になってどんどん気温が上昇してくると、気温の変化についていけず体調を崩す人が増えるのです。
特に春先は暖かい日と寒い日が交互に来たり、寒暖差が大きくなるせいもあります。
入園、入学、就職、転居のシーズンで、これまでと違った新しい環境に適応するまでの間、大人も子供も心身共にストレスや疲労を感じやすくなり、細菌やウイルスへの抵抗が弱まります。
これらの原因から気温が低くなった時などに周りに風邪の人がいると感染が拡大しやすくなってしまうのです。

この季節、送別会・歓迎会など夜更かしや外食の機会も増えますが、栄養バランスの整った食事や十分な睡眠をとり、規則正しい生活を意識するようにしましょう。