子供も母も勇気を胸に〜外来クラークの新たな挑戦は検査予約業務〜

外来クラークのFです。
雨と紫外線との果てない戦いに明け暮れる日々ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。大人は天気に振り回されがちですが、子どもたちはプール開きに胸を躍らせている様子がとても可愛らしいです。一日も早く梅雨が明け、楽しい夏が来るといいですね。

突然ですが、勇気とはどういうものでしょうか。そして勇気ある人とはどんな人でしょうか。

なぜ、こんなことを私が考えたのかというと、ある朝の忙しいさなか、小学校・高学年の我が子が、「友だちの●●くんは、勇気あるで。いつも委員長をすすんでしてる。自分は次、何の委員をしようかな。」と話したことがきっかけです。
ちなみに我が子は、みんなが担当する委員会に所属はするけれど、委員長に立候補する気はないそうです。「だって恥ずかしいやん。大変そうやし。」とのことで。

まあ、そうだよね。私の子だなぁ。という感じです。
そのとき「そうなんやね。●●くんは、勇気があるね。すごいね。」と声をかけると、我が子がまるで自分の事のように嬉しそうに「うん」とこたえてくれました。
その日はいつも通り、いってらっしゃい。と見送り、なんとなく心がぽかぽかしながら、みどり病院での業務に勤しみました。

そこでふと、大人になって「勇気」という言葉をまったく使わなくなったなあ。あれ?そもそも私は子育てにおいて「勇気」という言葉を出したことすらないな。と思い至りました。
そういえば、我が子が小さい頃、ぐずった時は、あの甘くて丸い顔をしたヒーローのアニメを見ては、勇気がたくさん出てくる歌を一緒に歌って、楽しい毎日を送っていました。小さい我が子の相手をひたすらしてくれる、ヒーローの懐の深さに心の中で何度も感謝したものです。

おそらくはその時の名残で「勇気」という言葉が我が子に刻み込まれたのかな。と思いました。
そのヒーローは勇気をもって、常に悪に立ち向かい、困っている人がいたら、文字通り我が身をちぎって与える、心優しく強い存在です。
できれば、我が子には、このまま「勇気」を胸に成長してもらいたいな。と切に願ってやみません。

さて、我が子に勇気を大切にしてほしい親である私自身も、外来クラークの仕事で勇気を出して挑戦していることがあります。昨年、12月頃から研修が始まった、検査予約業務です。
検査予約業務とは、検査を受けることになった患者様に、各検査がスムーズに受けられるよう、ナース及びクラークから、検査の詳細な説明をさせて頂く業務です。

検査を予約するにあたって、患者様の服用や過去の検査歴、病歴等、多岐に渡るご質問をさせていただきます。
検査によっては服用のお休みや、食事抜きでの来院をお願いするケースもあります。
事務員であるクラークにとっては、とくに薬の事が難しく、勉強しても、調べても、また新たなケースに遭遇し、先輩クラークさんやナースさんにその都度、サポートやアドバイスをもらっています。
また、クラークが通常診察室で行っている、診察介助と違い、患者様と直接お話しする機会が多くなるため、患者様の人となりに触れ、心温まる時も多々あります。
今後も勇気をもって、挑戦し、患者様が穏やかな気持ちで安心して検査を受けられるよう、精進してまいります。