負けてられない!私もがんばろう!~愛娘のまっすぐな姿に刺激をもらって~

8月に入り厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
外来看護師のTです。

みどり病院で働き始めて11年になります。入職したのは娘が1歳10か月の時でした。私自身、県外出身で初めての関西での生活にも慣れず、知り合いもいない中での子育て、仕事と家事の両立と、とても不安だったことを覚えています。

子どもを毎朝保育園へ送迎するまでがバタバタで、髪を振り乱しながら何とか送り届けて病院に向かっていました。ある日運転席からふと保育園へ目をやると、小さな娘が背伸びして全身で手を振って見送ってくれていました。成長を感じるとともに、エールを送られているような気がして、その日から娘と私のルーティーンになりました。

2年ほどその保育園にお世話になり、下の子の出産で退所。里帰り出産や引っ越しなどで小学生に上がるまで、短期入所も含めて保育園を4か所変わりました。うまく順応できるか心配しましたが、娘はすぐに慣れてくれ本当に助かりました。

そのせいか、周りの空気を読むのが上手で物怖じしない性格になり、身に着けたコミュニケーション能力でスーパー等行く先々でも知らない大人に声をかけるようになりました。まず自己紹介をし、陳列しているリンゴを見つけては話すきっかけにして「リンゴ好き?〇〇はりんご好きなの。〇〇のおうちはね・・・」と個人情報を漏出させながら、トコトコついて行ってしまう始末。また、好奇心旺盛ゆえにお出かけ先では何度も迷子になることもありました。

デパートではエレベーターに乗り込み一人で移動。閉まりゆく扉に私が叫んでも間に合わず、夫と冷や汗。あたりをつけて地下の食品売り場へ行くと、泣くこともなくニコニコしながら店員さんに抱っこされているではないですか。その姿を見て拍子抜けしてしまいました。

親の名誉として言わせてもらいますが、目を離した一瞬で瞬間移動したかのように消えるのです…。対策としてリュックを背負わせ、鈴をつけましたが、リュックを背負った瞬間に鈴は引きちぎられました(笑)
下の子が生まれてからは、しっかりお姉ちゃんに変身。迷子になることはなくなり、小さいお母さんとして、現在もよく面倒を見てくれています。

-かわいい子には旅をさせよ-ということで、「はじめてのおつかい」にもチャレンジさせました。娘が4歳で下の子が1歳のころです。小さな弟を気遣い歩幅を合わせて歩き、日陰の涼しい所で休憩させて水筒のお茶を飲ませてあげる姿は、テレビでよく見る感動シーン。

高い陳列棚にある商品は店員さんに声をかけて取ってもらい、無事任務遂行する姿に勇ましささえも感じました。サングラスとマスクで変装して、夫と陰から見守っていましたが、まんまと見つかり、逆についてくるなと怒られました(笑)

小学校入学後には担任の先生に「こんなにまっすぐでいい子を見たことがない。あまりにいい子過ぎて、少し心配になります。」と言われたほど。
親はなくとも子は育つじゃないですけど、保育園や学校に良い教育をしてもらい、立派に育ってくれたのでしょう。親馬鹿ですみません…。

そんな娘も今は中学生。
あの頃のおてんばはどこへ行ったのか、すっかり落ち着き、大人になりました。見ず知らずの人にいきなり話しかけることもなくなりました(笑)

思春期を迎えて前よりも口数は減りましたが、とても頼りになる存在です。勉強と部活の両立に日々奮闘しています。毎朝玄関での見送りは「がんばれ~!!!」と今度は私が両手を振って見送っています。私も娘に負けないように、人として看護師として成長していきたいです。

しばらくは厳しい残暑が続きそうですので、体調を崩されませぬようご自愛ください。