
秋桜が風に揺れる、美しい季節となりました。皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。外来クラークのNです。
この夏休み、みどり病院では初の試みとして、病院職員のお子さんを対象に「わくわくメディカルキッズツアー」を開催しました。
8月1日と8月8日に実施したこのイベントには、合計25名のキッズが参加してくれました。お父さん・お母さんの働く職場を見学しながら、医療の世界を楽しく体験してもらう内容です。
本日は、その「わくわくメディカルキッズツアー」の様子を、ほんの一部ではありますが皆さまにご紹介いたします。

まずは会議室に集合。
プロジェクターには、ツアーで守ってほしい「お約束」が映し出されました。
外来スタッフみんなに協力してもらい静止画を作成。
子どもたちが親しみやすいよう工夫しました。
「こういうふうにしたら、子どもたちが楽しめるかも」と私が話したら、
すぐに『いいね!やろう!』と外来スタッフが動いてくれて・・
その瞬間が、すごく嬉しかったです。

子どもたちのキラキラした目に、
ツアーへのわくわくが滲みます。
そしていよいよ、ツアーがスタート!
スタッフは、A班・B班の名札と同じ色の旗を持って案内。

この旗も外来クラークのスタッフNさんの手作りで
子どもたちが迷わず楽しく移動できるよう工夫されています。
いよいよ、体験スタート!
今回は4つの部署を順番にまわりながら、
病院の仕事を少しずつ体験していきます。
まずはリハビリテーション科から。
ここでは、利き手と逆の手で豆を箸で運ぶ訓練に挑戦!

その後は、矯正箸を使ってどれだけ運べるかを比較!
子どもたちは真剣な表情で数を数え、
達成感に満ちていました。
車椅子体験では、段差や細い通路を通りながら、
操作の難しさや工夫を学びました。

薬剤科では、お菓子を分包して
袋に名前や用法を記入。

「どんな風に出来上がるかな~??」
まるで本物のお薬みたい!
この分包体験は子供たちに大人気の体験となりました!
休憩時間にジュースと一緒に
分包お菓子を食べて子どもたちは大喜びでした。

放射線科では、レントゲン画像から
箱の中身を当てるクイズや

CTの機械に座って動きを体験。
みんな笑顔で楽しんでいました♪
MRIの磁力の強さに驚いたり、
放射線防護プロテクターを着て
記念撮影も楽しみました。

この写真は、来られなかった
お仕事中の保護者にも大好評♪
ツアー中はスマホでたくさん撮って、
思い出をプレゼントできました!
検査科では、果物入りゼリーをエコーで探す体験に
「さくらんぼー!」と大興奮。

楽しかった思い出を
絵日記にしてくれた子もいました♪

スタッフの心臓エコーも見せてもらい、
命の音に触れる貴重な機会となりました。

外来では、聴診器で心音を聞いたり、
血圧測定に挑戦。
「聞こえない〜!」と笑いながらも、
命の大切さを感じる時間となりました。

最後は、8月1日は副院長から、
8月8日は理事長から修了証を受け取りました。
がんばった証に、みんな笑顔!

白衣やナースキャップ姿で親子記念撮影も行い、
最後まで楽しい時間となりました。
スタンプラリーも大人気で、
余白にスタンプを押しまくる姿も微笑ましかったです。

子どもたちのキラキラした目と笑顔が、
医療の未来を照らしてくれるような
そんな素敵な夏の思い出になりました。
今回が初の試みとなった「わくわくメディカルキッズツアー」は、同じ外来クラークのFさんの子供時代の思い出から生まれました。

郵便局に勤務していたお父様の職場を見学した経験が、大人になった今でも心に残っている。そんな温かな記憶が、この企画の原点です。
ツアーでは、自由研究にも活用できる資料を配布し、お子様にも保護者の方にも大変喜んでいただけました。
小さな体験が、未来の記憶になる。そんな時間を、これからも届けていけたらと思います。夏の余韻が残る風に、少しずつ秋の気配が混じりはじめる頃。
子どもたちの胸に刻まれた「医療人の背中」、そして心に芽生えた「医療への興味」が、やさしく育っていきますように。