受診のすゝめ~症状を医療者にスムーズに伝えるポイント~

皆さんは体調が悪い時、病院に赴かれ受診されると思います。
診察室や問診で、自分の体調の悪さを上手く表現できなかった経験はありませんか?
どこが、どんなふうに、どう具合が悪いのかを的確に医療者に伝えることができるように、いくつか表現の方法をお話ししてみたいと思います。よくある代表的な症状を上げましたので参考にしてみて下さい。

~腹痛~
・どの場所?
心窩部(心窩部)=みぞおち、下腹部(左右で違う病気の事があります)、季肋部または上腹部痛=肋骨直下
・どんな時に?
始終押さえた時、食後或いは空腹時、排便時、時々または時折
・どんなふうに?
差し込むように、絞られるように、ゴロゴロする、排便の状況(下痢・便秘)
便の色や硬さ・量、突き上げるように痛む、嘔吐があった場合は吐物の内容
(胃液なのか食べたものなのか)と最終食事の時間
女性の場合は月経の状況や婦人科疾患の有無

~胸痛~
・どの場所?
左右、肋骨
・どんな時に?
息を吸った時、急に、早朝、風呂の前後、運動後
・どんなふうに?
息がしにくい・または息苦しい、締め付けられるように、冷や汗が出る
○○分くらい続く、顔色や唇の色が悪くなる、動悸がする、脈がとぶ
意識が遠のく感じがする

~眩暈(めまい)~
開眼すると、起き上がる特、天井が回転する、立てない、嘔吐を伴う
血圧(分かれば)、耳鳴を伴う

~下肢痛~
・どの場所?
股関節、大腿部(太もも)、膝関節、下腿(膝から下)、足関節
・どんな時に?
歩き出す時、立ったり座ったりするとき、長時間の歩行中、曲げるとき
・どんなふうに?
熱を持っている、腫れている、冷たい、しびれる、感覚が無い、いつもと色が違う
両方か片方だけか、つまづく

以上の、場所(部位)、時、症状の様子などを含めてお話しして頂けると、診察をスムーズにすすめていくための手掛かりになります。また、受診される時は普段から服用されている内服薬も重要な情報ですので「お薬手帳」などを必ず持参されるか、当日ご自身でスタッフにお伝えいただくようお願いします。