栄養科より「栄養をとることは生きること」

20151019_nutrition_01

こんにちは、当院の栄養科のご挨拶をさせて頂きます。
当部署は管理栄養士2名と調理従事者2名がいます。
主に、外来では栄養の取り方のご相談(食事指導)、入院では食事の提供、適切な栄養が取れているかの確認、栄養の取り方のご相談(食事指導)、など栄養を取るための手助けをしています。

さて、皆様は普段、毎日どのような思いで食事をされているでしょうか?
好物を食べるとき、信頼している人たちと食卓を囲むとき、忙しくてとりあえずなにか食べるとき、誰かのために食事をつくるときなど色々な状況があると思います。
「食べること」は、生きるために欠かせないことですが、単に空腹を満たすためだけではありません。私たちは身体をつくり、心を満たすことだと考えています。

そこで当部署は『栄養をとることは生きること』がコンセプトにしています。
これから『栄養をとることは生きること』をコンセプトにした理由を述べたいと思います。『食』に携わっている立場から日々、人は『栄養をとる』ことで生きているのだと痛感することが多いです。また、生きているからには栄養をとってほしいという思いがあります。そのため、このコンセプトにしました。

そして、『食べることは生きること』ではなく『栄養をとることは生きること』とあえて『栄養をとる』を表現しています。それは、『栄養をとる』という表現の中に『食べること』が含まれると考えているからです。具体的にいいますと、人はお腹の中にいるときから亡くなるまで栄養を取って生きていきます。始まりは食べるというより栄養とると表現することが近いのではないか、また、終末を迎えるとき食べるという形ではない方法で栄養を取る方もいます。つまり、誕生してから最後までその方にあった方法で栄養をとって生きていってほしいという思いを込めて『食べる』というより広い意味を持つ『栄養をとる』という表現にしました。 

ここで、『栄養をとることは生きること』を実感する瞬間の例を交えてお話すると
・栄養の取り方のご相談をする場面では検査値だけではなく、その方の生活背景を考えながら、食生活のお話をします。
・入院中の食事療法が必要な方に、数十種類の食事の中からどれをお出しすればいいかを選ぶときは病気のことに加えて、歯の状態、飲み込みの状態、アレルギーなどを加味して、治療をするにあたり、出来るだけ基礎の体力がつくようなお食事を提供できるように努めています。
・何らかの理由で食べることができなくなった場合は主に点滴をするか、胃に穴を開けて直接、栄養を入れるかを選択されることが多いです。その場合はたくさんある栄養剤の中でどれを選べば、負担なく過ごせるかを考え、提案します。

さらにこのテーマにはもう一つの意味を含んでいます。それは食物から取れる栄養素とは別にどのような環境で栄養を取るか。空腹を満たすだけの栄養摂取ではない側面を持っているということです。

自分の慣れ親しんだ場所でとる。信頼できる家族や仲間と食事をする。こだわりの食材を使っている、時にはどのような栄養素をとるよりも、どのような環境で食べるか、その食事にどのような思い入れがあるかに重きにおくこともあります。たとえば、慣れない入院中の環境であっても、家族や仲間が一緒にいてくれる。声をかけてくれる。などの状況になると、生きるために栄養を取ろうという気持ちもわいてきます。

このように『栄養をとることは生きること』には何をどのようにとるか、またはどのような環境でとるかという思いが込められています。そしてそれを考えながら『生きる』をサポートできたらと思い、このコンセプトをかかげています。

そこで、私たちは『栄養をとることは生きること』をコンセプトにして、一般的に知られている口から食べる以外の栄養の取り方を含めた内容で今後、1年間メッセージをお伝えしていきたいと考えています。お楽しみに!!