先日、栄養士・看護師向けの院外勉強会に参加してきました。
栄養剤などを取り扱っているメーカーが主催した勉強会で、内容は『褥瘡について』でした。
褥瘡(じょくそう)
褥瘡(じょくそう)とは、一般的には床ずれと呼ばれるものです。
『じょくそう』とパソコンや携帯で変換してもなかなか予測変換に出てこない難しい漢字です。
皆さんは、椅子に座ったまま、またはリビングのフローリングの上で眠ってしまったことはありませんか?
目が覚めたときにずっと体重がかかっていたところが赤くなっていたり、痛くなっていたことはありませんか?
褥瘡は同じように1箇所に圧や摩擦がずっとかかっていると、皮膚に血液が行かなくなるので起きると言われています。
圧がかかっていた部分の細胞が死んでしまって傷ができてしまうのです。
やわらかい桃を置きっぱなしにしていたら、あたっているところが傷んでしまうのと同じイメージです。
寝たきりの患者様だと自分で寝返りを打つことができないので同じところに体重がかかって褥瘡ができてしまうこともあります。
褥瘡は痩せていて骨が出ている人にできやすかったりもしますが、栄養状態が悪いとできやすいといわれています。
また、栄養状態が悪い人はできた褥瘡も治りにくいので、褥瘡と栄養は大きな関係があります。
看護師さんが除圧(同じところに圧がかからないようにする)やスキンケアをしてくださることと同時に、必要な栄養を補給することも、褥瘡の治療や予防に必要とされています。
みどり病院では委員会や回診をしていろいろな職種が褥瘡患者さんをフォローできるようにしています。
お家で褥瘡ができてしまった方も、入院中にできるだけ早く治してあげられるようにいろいろな職種がかかわって管理しています。
栄養士も褥瘡管理にかかわっているので、院外の勉強会にもできるだけ参加するようにしています。
今回の勉強会では、栄養の話や海外での褥瘡の話、除圧を自動的にしてくれるマットレスの話などを聞いてきました。(圧を自動調整できるセンサーつきのマットレスは定価で80万円だそう。高い!)
講義を聞いている間は、みどり病院の患者様を実際に思い出しながら聞いてきました。
院外の勉強会で得た情報は、部署内や委員会で報告し情報共有するようにしています。
これからも新しい情報を取り入れながら、患者さんの栄養管理にすこしでもいかせたらいいなと思います。