病院で働く管理栄養士のポケットの中身

今回は栄養士の所持品をご紹介したいと思います。
当院の栄養士は病棟に行くときは、薄桃色の白衣を着ています。
院内でこの色の白衣を着ているのは栄養士だけなので、わかりやすいと思います。
そんな栄養士の白衣には3つのポケットがついています。
左右に1つずつと胸ポケットです。
このポケットにはいろいろなアイテムが入っていますのでそれをご紹介したいと思います。

・PHS:院内での連絡用、院外からの外線に出るための携帯電話です。各部署からの問い合わせや急な食事対応、患者さんや業者さんからの電話に出るために持ち歩いています。

・ポケットマニュアル:院内での決まりごとや緊急時のマニュアルをポケットサイズで持ち歩いています。職員はみんな持っていますが、私は空いているページに他の資料も入れてまとめて持ち歩いています。

・栄養剤・病院食・点滴等の成分表:栄養剤や病院食の成分の一覧に加え、薬剤師さんに作ってもらった院内で使っている点滴の成分表も持ち歩いています。入院患者さんの中には食事と点滴の両方から栄養補給をしている場合も多いので確認するために持っています。

・ノート:病態別の食事基準・診断基準・そのほか栄養に関する一覧表や大切なことをメモしたり、印刷して張り付けたりして持ち歩いています。メモ用紙としても使っています。

・電卓:栄養計算などで電卓はよく使います。事務所にも大きいものを置いていますが、ポッケトに小さいものを入れていつも持ち歩いています。必要エネルギーや摂取エネルギーの計算もその場でできるので重宝します。

・メジャー:患者さんの身長や膝高を測るために持ち歩いています。寝たきりの方や、身長の測定が難しい方の場合に使用しています。短いと使いにくいので2mまで測れるものを持ち歩いています。

・アルコールジェル:いつでも手指消毒できるように持ち歩いています。栄養士以外も多くの職員が同じものを持っています。

・ボールペン、シャチハタ、クリップ:必要な文房具は持ち歩きます。インクジェットのボールペンは書きやすくてお気に入りです。クリップは栄養指導をした時に患者さんに渡す資料がバラバラにならないように留めるために持っています。

・ポケット用のペンケース:ペンの出し入れが頻繁なので、ついボールペンの先を出したままポケットに入れてしまったり、ポケットの中でペンの蓋が取れてしまったりして白衣が汚れることがあります。なので、ポケット用のケースにペンを入れるようにしています。

ドラえもんのようにたくさん入るポケットはありませんが、患者さんや職員からの食事や栄養の問い合わせにその場で答えられるようにいろいろなものを持ち歩いています。
多少ポケットがいっぱいでモコモコしていても多めに見ていただければと思います。