おかえりお母ちゃん~病院栄養士への復帰を決めた、妹の「患者さんの役に立って」~

はじめまして、私は今年の9月に入職した管理栄養士です。

以前は、療養型の病院や特別養護老人ホームで管理栄養士として働いていましたが、結婚や子育てのため10年以上現場を離れていました。
私には、妹がいるのですが、4年程前に癌で亡くしました。
妹はずっと働いて社会に貢献し、家族や友達想いの自慢の妹でした。
生前、『お姉ちゃんは管理栄養士として重い病気の患者さんの役に立てるんだから現場で働かなくちゃもったいないよ。』と言われており、妹を亡くしてから特に、今の私に医療人として患者さんの役に立てることはないだろうかとずっと考えていました。

そんな中、みどり病院の栄養士の募集を知りママさんに働きやすい環境であることや、今までの経験を活かしたいと思い、再び病院の栄養士に挑戦しようと思いました。

とはいえ、病院栄養士としてはブランクのある私です。
毎日、何か失敗していますが、今は患者さんへの栄養指導と食材の管理を覚えています。
栄養指導では、患者さん一人一人の生活習慣を考慮し、小さな事からでも食事療法を実践してもらえるように勉強中です。

また、みどり病院では、クックチルという食事提供体制をとっています。このクックチルとは、センターと呼ばれる大規模な調理現場で食材を仕込み、調理加熱した後、急速に低温冷却をし、チルドの状態で保存管理をし、サテライトと呼ばれる病院や施設等に配送するというものです。
患者さんごとの治療食や、安全な食事形態への加工は、病院で行っています。
私自身初めて経験する給食システムですが、食事や相談を通じて患者さんと接する時間を増やしたいと考えています。

1か月前までは子供達に『おかえり!』と言って迎えていた側から、今では『おかえり、お母ちゃん!!今日は大丈夫だった?』と言ってもらう側に変わりました。先輩の栄養士さんや厨房の方に支えられ奮闘中の私ですが、その言葉に私は幸せを感じ毎日を過ごしています。
まず、患者さんの食習慣に寄り添い無理なく食生活の改善ができるような適切な栄養指導に貢献できる栄養士になりたいです。