管理栄養士の実習生を受け入れて〜2024年臨床栄養学実習受入〜

栄養科

1年たつのは早いもので、今年も、管理栄養士養成校の実習生が実習にきてくれました。管理栄養士になるには病院、保健所、事業所などで実習をする必要があります。そのカリュキュラムの一環として、当院に2週間実習にきてくれます。昨年と同じように実習にきて、どんなことを思ったか感想を聞いてみました。

以下のような感想を書いてくれました。

Aさん(神戸学院大学 栄養学部 4回生)から

みどり病院で、管理栄養士の実習を通じて

1 なぜ栄養士になろうと思ったか

栄養学部に興味を持った最初のきっかけは高校1年生の時のバレンタインに多くの友人が私の作ったお菓子を食べてくれた時です。おいしい!と笑顔で喜んでくれた時に食を通して誰かに喜んで貰うことができることを知り、将来も私が作る食事で誰かに笑顔を届けたいと思うようになりました。

そして栄養士になることを決めたのは中学、高校時代の部活動にあります。中学から高校までの約6年間陸上部に所属し、中長距離を専門競技として活動をする中で大変だったことの1つに体型管理があります。

特に高校2年生の後半には新型コロナウイルスが流行り、部活動を行える状態ではない中の体型管理は食事管理しかありませんでしたが、当時は大した知識も持っておらず、間違った方法をとったりと悪戦苦闘していた時に栄養士について興味を持ちました。

自分の体は自分が食べたもので作られるので、どういう食事をとることで健康でいられるのかを実際に学び、自身の間違った経験も生かして多くの人が健康でいられるような栄養管理ができる栄養士になりたいと思います。

2 病院に来てみてどう思ったか

管理栄養士は患者さんの栄養指導をしたり、献立を作成したり、そしてそれをもとに実際に調理するというイメージを持っていましたが、他の職種の方とも密接に関わっていることを知りました。

実習初日には褥瘡回診を見学させて頂きましたが、その際には主治医や看護師、リハビリ部の方ともコミュニケーションをとっており、多くの職種と連携することが病院で働くうえで重要になってくることに気づけました。

また病院内を定期的に見て回り問題がないか確認することで院内感染を防ぐなど徹底的な衛生管理(ICTチームの活動として)もされており、想像していた業務だけでなく多くのことをこなされている印象を持ちました。まだ実習中でたくさんの時間があるので積極的に行動し、多くの知識と経験を持って帰り将来現場に出た時に活かしたいと思います。

実習を指導した管理栄養士から

この時期になると、自分が学生時代に感じていた感覚を思い出します。そして、同級生と連絡を取って、昔話などをします。
実習では、学校で習ったことを実体験してみて、知識と体験を臨床の場ですり合わせするような時間だったように思います。自分が実習に行った病院の名前を耳にすると実習に行ったなと、時間が経ってもその病院への愛着を持ち続けています。当院に来てくれた実習生も、これを機に病院管理栄養士の仕事にますます興味を持ち、そして当院にも愛着を持ってもらえたらうれしいと思います。