なかなか行けない遠い生まれ故郷~~久々に山口・萩へ~~

いつも放射線科でお仕事してます放射線技師です。兵庫県明石に来て(みどり病院で働きだして)もうすぐ6年です。
わたしの地元は「島根」と公言していますが、生まれはお隣の「山口」になります。ここに約10年間住んでいました。山口県の北部「萩市」と言う所ですが皆さんご存知ですか?
こちら兵庫県神戸市・明石市から行くには少し不便な所にあります。

昨年秋に久しぶりに島根へ帰省ついでに生まれ故郷に行くことができました。車でも電車でも遠いので宿泊必須になりますが、魅力的なスポットも多いので今回は少しですがご紹介したいと思います。今は旅行支援など様々な補助もあるため、周りの状況(コロナやインフルエンザ等)や自分自身の体調と相談してぜひお出かけしてみて下さい。

○萩 明倫学舎(当時、私の小学校はここで、この校舎に通ってました)

元々は、享保4年(1719年)に萩藩校明倫館として開かれた藩校で、後に吉田松陰や桂小五郎、高杉晋作など幕末の歴史に出てくる人たちもここで学んでました。
現在ある校舎は昭和10年に建てられたもので平成26年3月までは小学校として普通に使用されていました。坂本龍馬も試合をしに来たとか。

私も当時はここに通っていました。学校内には有備館、聖賢堂、水練池といった藩校時代の道場や水上訓練池があり、現在の小学校では絶対にありえませんが、登校している日も学校内に観光客が普通に来てました。部屋によっては暗く不気味なところも多かったような・・・あまり記憶に残っていませんが、写真を見ると夏はすごく暑くて、冬はすごく寒そうですね。今は資料館として誰でも入館できるので、もし行く機会があればぜひ訪れてみてください。

○笠山・明神池

萩市の中心部から車で15分位のところへ少し移動すると、少し半島みたいになった所があり笠山があります。

登山が得意な方は期待しないでください。標高なんと112m!
『日本で1番低い活火山』と呼ばれ、遠くから見ると笠の形をしていることから『笠山』といわれているみたいです。そうです火山なんです!

とはいっても前回噴火したのは1万年前くらいで、実際行ってみても阿蘇山みたいに煙が出ているわけでもなく、ただの山です。ですが、山頂近くにある火山の名残である噴火口へ降りることが出来ます。展望台もあるため、晴れた日はとても眺めがいいです。

秋に行った時も天気が良く、日本海とは思えないくらい海も穏やかでした。まわりがとても静かなので、ゆっくりしたい人、リモートワークしたい人にもおすすめです。標高が低いため、山頂近くに車で行けちゃいます。

そして、笠山を下山すると、半島の入口辺りに『明神池』という池があります。(上の地図にも書いてあります)遠くから見ると緑色にもみえます。ここには、マダイ、ボラ、スズキ、エイが泳いでいます。
今、不思議なことを説明しました。お気づきでしょうか?
釣りをする方ならお分かりかと思います。
池と紹介しましたが、泳いでいるのは『海の魚』です。

行ってみると普通の池ですが、池の中は近くにある海と繋がっており、海水になっているため海の魚が泳いでいます。普通の池にいる鯉に餌をあげるような感覚で海の魚が近づいてきて餌やりが出来ます(笑)なんか不思議です。
明神池という名から恐らく神聖な所で、池に鳥居があり奥に神社もあります。
なので釣りはできません。泳ぐのもだめです。

○松下村塾・松陰神社

そして、また市内の方へ戻ってきて最後にご紹介するのは松陰神社です。名前のとおり吉田松陰を祀ってある神社です。その敷地内に松下村塾(しょうかそんじゅく)という建物があります。今は世界遺産にも登録されています。

1857年に28歳で松陰が伯父から引継ぎ子弟の教育を行ったそうです。28歳で既に弟子がいて教育できる松陰先生はすごい人ですね。
私が28歳の時は・・・丁度みどり病院へ入職した年でした。

建物は木造平屋建てで、当初は8畳の1室だけでしたが、後に4畳半1室、3畳2室、土間1坪、中2階付きの部分を増築したみたいです。
それほど生徒が多かったということでしょうか。現在、講義室だった8畳の部屋には松陰の石膏像と肖像画、机が置いてあります。

身分や階級に関係なく塾生として受け入れ、後の明治新政府に活躍した多くの歴史的有名人を育てており、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など・・・皆さんご存知ですか?教科書によく出てくる人たちですよ。
この有名な人々の生家も萩市内に多くあるので歴史やドラマでこの時代が好きな方はぜひ一緒に周ってみて下さい。

○最後に

山口県萩市は街並みが城下町の場所が多く、昔ながらの建物も多く残っています。
有名なものでは萩焼もあり、お店や窯がいくつもあります。もしお時間があれば陶芸体験をしてみたり、お土産にコップや湯飲み、食器などを買ってみてはどうでしょうか。他にも山口にはふぐ料理や瓦そば、ういろうなど様々なおいしい食べ物もあります。ぜひ行く機会がある方はご賞味ください。
山口県内の移動が電車やバスだと少し不便なので、運転できる方は、遠いですが車もしくはレンタカーをおすすめします。

さいごに、先日JRのホームページをみていたら、「さいころキップ」というものが発売されており、往復5000円で行き先は博多・湯田温泉、出雲市、加賀温泉の中のランダム1箇所で買うまでどこへ行けるかわからないドキドキ切符を売ってました。楽しそうですね。買ってみようかな。
この記事が掲載されるころには締め切られていると思いますが、面白そうだったのでご紹介しました。
これからまた少しずつ旅行や帰省も出来やすくなってきていますので、引き続き自分なりにできる感染対策を行い、お出かけを楽しんでください。