はじめまして。
今年4月にMSW(医療ソーシャルワーカー)として入職しましたYです。
前職は障害者支援施設といって脳性麻痺の方や中途障害で身体に障害がある方の入所施設で音楽療法士として働いていました。
施設で働く前は高齢者の方が通うデイサービスなどでも音楽療法をしていたこともあります。
音楽療法士って何人ぐらいいるの?どんなことするの?と疑問に思う方が多いのではないでしょうか?
病院内でも前職で音楽療法士として働いていましたと答えると色んな職員の方に音楽療法ってどんなことするの?とよく聞かれます。
2018年現在、日本音楽療法学会には約5300人の会員が所属しており、全国で音楽療法を行っています。
音楽療法のイメージとしてクラシックを聞いてリラックスするイメージや、高齢者の方がみんなで歌っているというイメージをもたれている方が多いと思います。
ただ単に音楽を聞くだけやみんなで歌うだけというのは音楽レクリエーションになるのですが、音楽療法士が行うプログラムには一つの曲を使う理由や目的が必ずあり、楽器の演奏を行うにしてもただ楽器を鳴らすだけでなくリハビリの一環として取り入れることで楽しんでリハビリに取り組むこともできます。
音楽療法士から社会福祉士へ
私はもともと音楽が好きで、吹奏楽部でトランペットを演奏していました。
高校卒業後の進路を考えたときに人の役に立つ仕事がしたい、そこに自分が好きな音楽が活かせないか?と考え音楽療法という仕事に出会いました。
施設で音楽療法士として働くうちに、もっと利用者さんの使っている制度などを知って仕事に役立てたいと考え、働きながら通信制の学校に通って社会福祉士という資格を取得しました。
結婚を機に前職を退職しましたが、子どもが1歳になりまた社会に出て働きたいと思うようになり、色々と情報収集をしているうちに、ホームページの記事などを見てみどり病院では様々な職種が働いていて自分もその一員として働くことができたらと考え応募しました。
みどり病院で働き始めて
働き始めて3ヶ月ですが地域連携の仕事に携わってとても印象に残ったことがあります。
それはある患者さんが退院する前に行う退院前カンファレンスに参加させてもらったときのことでした。
退院前カンファレンスとは介護サービスを利用している方が退院して自宅に帰るときに、病状や病院での様子を家族や在宅サービスの担当者と情報共有したり、在宅サービスの担当者同士が自宅に帰ってからのサービスについて話し合ったりします。
参加者は主治医を始めとした病院スタッフ、在宅サービスに関わるケアマネージャー、訪問看護ステーション、ホームヘルパー、家族など多い時には10名以上になることもあります。
そこに参加して、こんなにもたくさんの人が一人の患者さんの生活のことを一生懸命考えて自宅に帰るために尽力しているということに感動しました。
全く違う職種からの転職ですが今まで利用者さんと接してきた経験を活かして患者さんやご家族に寄り添った支援をするとともに、これから患者さんと関わる中で音楽療法士としての経験を活かして何か結びつけられたらいいなと考えています。