私のチャレンジのきっかけは、病院内で専門職が患者さんへの支援をしている姿を見て私も患者さんに直接関わり支援していきたいと思ったからです。勉強は好きではなかったですが、次男の受験が終わり子育てが落ち着いたタイミングで学ぶことにしました。
年齢に拘らず学士取得と国家試験を終えて思ったことは、何かをやり遂げようと強く思って取り組めば、必ず達成できるということです。4年間の通信大学での学びは楽ではなかったですが、苦でもなかったです。大学はオンラインで履修ができるためネット環境とパソコンがあればどこでも授業を受講できます。単位取得試験やレポート作成、zoomでの演習授業があり、多くの知識を得ることができました。通信大学選びの時に間口は広く多様な学び方を選択できることにびっくりしました。興味のある方はインターネットで検索してみて下さい。ただ、卒業するぞ!と自分に言い聞かせなければ、自分次第でいくらでも怠けられるので卒業するにはそれなりの覚悟が必要です。
次に思ったことは、知識を得ることで、普段の生活が少し違ってきたと感じました。例えば、家族との会話の内容や、ニュースを聞いて反応するポイント等日常の中で意識する社会のしくみや社会情勢が多くなりました。
社会福祉士国家試験は毎年2月頃に行われます。私は大学4回生の春に学位取得のために必要な124単位の取得を終えて夏頃に国家試験を受験することを決めました。ですが、なかなか勉強が進まず11月の模擬試験では合格には程遠い4割の正解率でした。(合格には7割の正解率が必要です)試験まで3ヶ月しかないにも関わらずやる気が起きない自分に嫌気が差していました。
試験まで1カ月となった時にやっと勉強スイッチが入り、YouTubeで丁寧に解説してくれる先生を見つけて隙間時間を活用してずっとYouTubeを聴いていました。試験会場でトイレに並んでいる時も聴いていたほどです。そして、休日は10時間以上過去問を解いていました。
国家試験は朝8時半から15時半までです。150問を5者択一で解答します。長丁場の試験は若くない私には辛かったです。試験の次の日はそれまでの疲れで寝込んでしまった程です。試験を終えて勉強は積み重ねが大事だと実感しました。試験半年前からはさぼりながらも参考書を見ながら過去問を解いていたからです。最初は全くわからない問題が殆どでした。4年分を3回解いた後くらいから理解できるようになり、最終的には過去問題集1冊を5回解きました。
社会福祉士国家試験に合格し、職場でもとても喜んで頂き感激しました。この合格は地域連携室に勤務し、地域連携室メンバーや他部署の方々にも応援していただけたからだと思っています。
4月より相談員として勤務させて頂き何人かの患者さんの支援に携わり、患者さんの支援は多職種連携が大切であること、それは院内だけではなく患者さんが暮らしている地域の支援に関わる方々全ての方との連携が大切だと思いました。患者さんの支援は受験勉強で紙の上では理解していましたが、いざ実践となるとそうそう簡単には進みません。先輩からの助言をいただき日々奮闘しています。
私の今後の目標は地域の皆さんの集まり等に参加させていただき、福祉についての困りごとの相談を受付けられるようになりたいと思っています。そのために今後も知識を積み重ね地域の皆さんのお役に立てるよう、日々精進していきたいと思っています。