地域包括ケア病床を増やして、ますます頼りになる病院へ~住み慣れた地域で最期まで活き活きと~

今年の8月に育児休業から復帰し5ヶ月が経ちました。
復帰当初は久しぶりの仕事でワクワクしつつ、みどり保育園に預けている子どもが熱を出さないか心配したり、先生やお友達と楽しく過ごせているか気になったりする毎日でした。
最近の楽しみは、保育園にお迎えに行くときに子どもに見つからないようにそっと通路の窓から子どもの様子を見ることや、保育園の先生から連絡帳を通して子どもの様子を教えてもらうことです。

産休、育休を通して1年以上休んでいたので病院内でも色々変化がありました。
今日はその中の変化の一つをご紹介したいと思います。

みどり病院では2016年4月から16床で始まった地域包括ケア病床ですが、2022年10月1日から3階病棟全床の54床に増えました!
地域包括ケア病棟については2016年の記事で紹介しましたが、おさらいしていきたいと思います。

地域包括ケア病棟って?

地域包括ケア病棟の定義は「急性期医療を経過した患者、及び在宅において療養を行っている患者等の受入れ、並びに患者の在宅復帰支援等を行う機能を有し、地域包括ケアシステムを支える役割を担う病棟」です。

つまり、急性期の治療が終わった患者様が自宅や施設に退院する前に退院の準備をする役割や、自宅で生活されている医療度が高い患者様がなんらかの事情で一時的に在宅介護が困難になった場合のレスパイト入院(当院では2週間までの期間で要相談)などの役割があります。
入院期間は原則60日で、この期間内に治療やリハビリを行い安心して退院して頂けるように多職種(医師、看護師、リハビリ、社会福祉士など)で連携して支援させて頂きます。

地域包括ケアシステム

地域包括ケア病棟を語る上で欠かせないのが地域包括ケアシステムです。
日本では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、さらに「超高齢社会」に突入すると言われています。
地域包括ケアシステムとは重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムのことです。

厚生労働省HPより

病気を抱えても住み慣れた場所で生活し、自分らしい生活を続けるためには地域における医療・介護の連携が欠かせません。
地域の皆さまが安心して生活して頂くために、みどり病院として継続的な医療を提供すると共に、地域連携室として病院内、病院外との連携を深め、患者様によりよい支援が提供できるように努めていきたいと思います。