この一年間、私たち地域連携室は日ごろどのように外部関係機関との連携を深めるべく積極的に活動しているかお伝えしてまいりました。
① 最期まで安心して暮らせるまちへ~西区病院連携連絡会を通じて~
② 最後まで安心して暮らせるまちへpart2~ワールドカフェに参加して~
③ 顔が見える連携から始まる地域医療 ~紹介元の先生への訪問、施設の皆様への訪問~。
今回は、その最終章となります
④ 診療連携パス~がん地域連携パス・大腿骨頚部骨折診療連携パス~についてご紹介したいと思います。
★地域連携パスとはどういうものなのでしょうか?
地域連携パスとは、ある疾患に罹患した患者さんを中心として、地域で医療・介護に関わる人々がそれぞれの役割分担を行い、お互いに情報共有をすることにより、今後の診療目標や注意点を明確にし、チームで患者さんを支えてゆくための仕組みのことです。もう少し分かりやすく言いかえると「地域連携パス」とは、関係する医療機関が一緒に作った(地域連携計画書)のことです。
★なぜ地域連携パスができたのか?
介護保険が導入されたことにより、病院の機能分化が進んだことによります。大きな病院は救急車を受け入れる”急性期病院”としての役割が主になりました。リハビリテーションの必要な患者さんを受け入れる”リハビリ病院”や、在宅でのリハビリテーションを支援するための医療施設と、”急性期病院”の連携が必要になり、切れ目のない治療体制を組むために地域連携パスが作られた経緯があります。
★地域連携計画書
地域連携パスでは、かかりつけ医と急性期病院とが連携し、役割分担して患者様の治療にあたります。
例えば、日々の診察と薬の処方をかかりつけ医、節目の診察を急性期病院が担当しますが、治療は共通の連携計画書にそって行われるので、同じ診療方針で治療を受けることができます。また、患者様の診療情報は、かかりつけ医や急性期病院などの、関係する医療機関で共有しますので患者様は必要な治療をスムーズに受けることができます。
★患者様のメリット
かかりつけ医と急性期病院と定期的に受診することで、患者様の主治医が複数になる(味方が増える)と考えることができます。
(みどり病院における がん地域連携パス・大腿骨頚部骨折診療連携パス)
みどり病院では、5大がん地域連携パス(胃がん・大腸がん・肺がん・肝がん・乳がん)及び大腿骨頚部骨折診療連携パスにおいて患者様の受入れを行っております。
このように今後もみどり病院は、他の病院と連携を強化しながら、地域の患者様に信頼され患者様を支える事ができる病院となるよう努力して参ります。