新入職者インタビュー

今年度がスタートして、あっという間に四カ月が過ぎ暑い日が続いていますが、私たちリハビリテーション科には、今年度から二人の仲間が入職しました。
二人とも新卒での入職であり、最初は緊張の面持ちで新たな環境に慣れる事や業務を覚えることで精一杯といった印象でしたが、四カ月が過ぎ職場にもだんだんと慣れてきてくれた様子で、笑顔が多くみられるようになってきました。
これから当院のリハビリスタッフの一員として「あなたの『自分でできる」を応援します。」をモットーに頑張ってくれると思います。
それでは、そんな新人さんにインタビューをしてみたいと思います。

理学療法士  垣尾 早紀
1.理学療法士として実際に働き始めて感じたことを教えてください。

今年国家試験に無事合格することができ、理学療法士の資格を取得することが出来ました。
しかし、資格を取得したとはいえ基礎知識と観察力の足りなさに悩む日々です。
実習でしか患者様に対して治療した経験がなく、しかも実習では問題点や治療方法に関しては一旦持ち帰り、考えてきてから実際に治療をします。
しかし、働き始めるとその日に患者様を評価し、問題点を見つけ出し、それに対して治療をしていくので、そこで悩む事が多く、今までに学んできた知識を基に治療プランを組み立てていくことの難しさを実感しています。
それでも、担当させて頂いた患者様が元気になって退院され「ありがとう」と声をかけていただいた時に、理学療法士としてのやりがいを強く感じました。

2.みどり病院は、どんな病院だと思いますか?

フットサルやバーベキューなど職場以外でも交流があったり、職員同士だけでなく、入院中の患者様ともお互いが自然な笑顔で会話したり、退院後もリハビリ室にあいさつに来て下さる事もあり、とてもアットホームな病院だなと思いました。
また、医師による勉強会が月に数回開催されたり、外部講師による勉強会が開催されたりと教育の面でも力を入れていると感じました。
院内勉強会は医師が直接講義して下さるのですごく分かりやすく、理解しにくい部分は私たちのような新人にも分かるように説明して下さるので理解しやすく、とてもありがたいなと思います。

3.今後、どんな理学療法士になりたいですか?

基礎知識や観察力を身につけて、評価し、治療すべきところが見つけられ実施できるようになりたいです。
また、自宅の環境も考え必要な動作は何か、必要な福祉用具などの環境整備は何かということも提案できるようになりたいです。
今はまだまだ知識や技術は未熟なので、先輩の技術を盗みつつ、勉強会などにも積極的に参加し技術面での経験も積んでいきたいと思います。
それらを身に付けながら患者様やご家族様から信頼を得られるような理学療法士となれるように頑張りたいと思います。

作業療法士  大串 真子

1.作業療法士として実際に働き始めて感じたことを教えてください。

私が作業療法士として働き始め4か月が経ち沢山感じることはありますが、その中で一番感じることは、作業療法の専門領域である生活動作に対するリハビリを院内で提供することの難しさです。
初めて患者様を担当させていただくようになってから、今日まで沢山の患者様と関わらせて頂きリハビリを提供させて頂きました。
リハビリを行うにあたり一番多い希望として、「家に帰り元の生活に戻りたい」です。
院内でのリハビリは、リハビリ室または病室で行うことがほとんどで、それら環境で提供できる訓練は勿論沢山あります。
しかし、対象の患者様が望んでいる自宅に戻り元の生活に戻るためには院内でできる生活動作の訓練にはどうしても限りが生じてしまいます。
実際、入院中は自立レベルで動作可能となっても自宅に戻られた際リハビリ室でできたことができず転倒しまったという方もおられました。
しかし、退院後も元の生活に近い状態で自宅にて過ごされている方も沢山おられます。
このことから、限られた環境の中で在宅復帰後もレベルの低下なく生活できるようなリハビリを提供できるように今後も先輩の知識を学び身につけられるよう努力し、難しさが作業療法士ならではの楽しさ・やりがいとなるよう頑張っていこうとおもいます。

2.みどり病院は、どんな病院だと思いますか?

初めての就職ということもあり、不安なことだらけでしたがじっくり丁寧な新人教育をしていただいたことでわからないこともひとつずつゆっくりと理解でき、不安も少しずつ溶け良い意味でのお仕事の大変さや楽しさに気付く事ができました。
また、医師の先生方が講師として循環器疾患や消化器疾患また膠原病など、疾患についての勉強会をしてくださっているので、より深く学ぶことが出来ています。
リハビリを行う上で良い訓練を提供できるように、これからも積極的に勉強会に参加していきたいと思います。
さらに、地域包括ケア病床は在宅戻ることを目標としているので作業療法士としての専門性を発揮し、これからもっと貢献できるよう努力していこうと思います。
みどり病院は、医療従事者として、社会人として働くうえで大切なことを沢山学ぶことができる病院です。

3.今後、どんな作業療法士になりたいですか?

患者様から信頼を持っていただける作業療法士になりたいです。
私が作業療法士として働き始め一番感じた生活動作訓練提供の難しさは、患者様が一番に求めていることに難しさを感じているということです。
逆に考えると今感じている難しさを乗り越えることで、患者様に一番必要なリハビリを提供できるということにつながると思います。
それができるようになることは患者様からの信頼を得ることにもつながると思うので、これからも沢山学び努力し、先輩方の知識も吸収し理想の作業療法士になれるよう精進していこうと思います。