肩や腰の凝りって?~基本的なしくみを理解しよう~


さて今回のテーマは、「肩や腰の凝りって?~基本的なしくみを理解しよう~」です。
皆さん日頃から実感している「肩が凝る」、「腰が痛い」がなぜ起こっているか、ご存知ですか?
今回はその内容を簡単にですがご説明したいと思います。

「肩がパンパンで痛い。」などよく耳にする言葉だと思います。
それはご存じとは思いますが、筋肉が張る(凝る)状態となっています。
なぜ筋肉が張る(凝る)のか、主たる原因は血流の停滞(血行不良)によるものです。
血流の停滞(血行不良)は、不良姿勢や不適切な動作を長期間行うことで生じます。
不良姿勢や不適切な動作を話すと少し長くなりますので、それは次の機会にお話をしたいと思います。
なので、今後もリハビリテーション科の記事は要チェックです。

さて話はもとに戻りますが、筋肉の張り(凝り)は血流の停滞(血行不良)です。
少し難しい話になりますが、血行不良が起きることで、その場に酸素が運ばれにくくなり、疲労物質である乳酸が蓄積しやすくなります。
筋肉は酸素が少なくなると硬くなる性質があります。
筋肉が固くなれば、更に血行不良が進み、乳酸がたまり、、、と悪循環に陥ります。
それが長期間続くと筋肉の張り(凝り)の完成となります。
また、それほど固くなっていなくても、人によっては凄い肩凝りを感じる人もいれば、肩がパンパンの状態でも肩凝りを感じない人もいます。
つまり、張り(凝り)の感じ方には個人差がありますので、少し注意が必要です。

ではどうすればいいのか?と悩む人が多いと思います。
簡単に言えば、血行不良ですので、血流の流れを良くし、張り(凝り)を取れば楽になります。
血流を良くするには?これも良く聞くことですが、やはり運動をすることで血流が良くなります。
しかし、運動が効果的だから、と散歩や筋トレをしても、その張り(凝り)の部分の血流が良くならないことには症状は改善されません。
また、直接張り(凝り)の部分のマッサージやストレッチを行っても、痛みが生じて改善されないことも多くあります。
人は痛みを感じると防御収縮(筋肉の緊張)が起きます。
ほぐしているつもりでも、痛みで防御収縮が生じ、効果がないことが多く、ひどい場合は症状が悪化したりします。
そのため、ただマッサージやストレッチをすれば良いというものではありません。
一例ではありますが、張り(凝り)の周辺の筋肉をリラックスさせることで、張り(凝り)が起きている箇所の痛みが軽減したり、動きやすくなったりすることがあります。
また自分でできるストレッチや、不良姿勢や不適切な動作改善の指導も行います。

どうすれば良いのか悩まれているのであれば、リハビリテーション室までご相談ください。