
今回は、2024年5月に入職した作業療法士にインタビューをしました。
今回ご紹介するスタッフは、他病院で勤務され、産休・育休を機にみどり病院に入職された、仕事と子育てを両立しているママさん作業療法士です。仕事と子育てを両立する中で、みどり病院リハビリテーション科での仕事内容や、仕事と私生活の両立について聞いてみたいと思います。
⓵なぜ作業療法士(OT)になろうと思ったのですか?
②みどり病院で働いてみて気づいたことはありますか?前の職場との違い等もあれば教えてください。
以前はリハビリ専門の病院で勤めていました。そこでは急性期を経て、ある程度状態の安定した脳血管疾患や運動器疾患の方等のリハビリテーションをすることがほとんどでした。みどり病院では循環器疾患、呼吸器疾患、運動器疾患等、様々な疾患の方、また発症から間もない方がほとんどで、全身状態の管理が必要な方も沢山おられます。
私が今までに経験したリハビリテーションや知識では、まだまだ不十分で参考書を広げるところからスタートしました。特に状態の変化に気付く視点や知識はまだ勉強中で、戸惑うことも多くありますが、他部門の方ともコミュニケーションを取る機会が増え、様々な場所で相談や質問をさせて頂いています。新たな視点や気付きにもなり、とてもためになる環境だと感じています。今後も1つ1つ必要な知識を学びながら、患者さん一人ひとりにとってより良いリハビリテーションに繋げていきたいです。
また地域との関わりが近く、お近くにお住まいの患者様が多い印象です。そのためか、患者様とスタッフとの距離が近く、「お久しぶりです」等の声掛けをよく目にします。穏やかな表情で交わされる挨拶から、当院は患者様にとって安心できる病院なんだなと感じています。
③みどり病院リハビリテーション科で働いてみてどうですか?
以前は一人の患者様に対して、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の複数人で担当していました。みどり病院では一人で担当することが多く、また初めて担当する疾患も多かったので、最初は不安でしたが、皆さんがよく声をかけて下さり、直接の担当ではなくてもスタッフ皆で一緒に考え、相談し合える環境だと思います。
また、今は仕事に家事・育児と毎日精一杯の日々ですが、同じように子育て中のパパ・ママが沢山働いておられ、仕事だけでなく子育ての話もすることが出来て、肩の力が抜ける時も多々あります。皆さん個性豊かで笑顔も多く、私にとっても安心の出来る環境です。
④転職されて、生活リズム等が変わったのではないかと思います。仕事との両立はどうですか?
⑤今後、みどり病院のOTとして将来像を教えて下さい。
みどり病院で働くようになり、認知機能検査をする機会が増えました。そのため、認知機能が低下した方との関わりやご本人・ご家族様、他職種等に検査結果の説明をすることも増えました。日々、知識の曖昧さや伝える能力が不足していると痛感していますが、今後、ご高齢の方が益々増加すると言われるこの世の中で、認知機能が低下した人との関わりは、必然になってくると思っています。そんな中、医療専門職として、関わりの工夫や柔軟な助言や説明を出来るよう、認知機能障害に関して知識を深めていきたいです。
また作業療法士として、今まではその人らしさの作業活動を心掛けながら介入してきました。今回、急性期病院でのリハビリは初めての経験で、作業療法の専門性に悩むこともよくあります。今後みどり病院で働く中で、自分なりに考えていきたいと思っています。
医療の質の向上を目指して〜スタッフ同士のコミュニケーションがとりやすい職場環境〜
中途入職であり、経験豊富な方ですので、患者様とのコミュニケーションや関係構築も、とてもスムーズにされているようです。
職場が変わることで、関わる患者様の疾病や病期が異なる点があり、戸惑うこともあるようですが、スタッフ同士で、気軽に相談や情報交換ができるように心掛け、お持ちの能力を存分に発揮できるようフォローしていきたいです。
リハビリテーション科には、同じように子育てをしているママさん・パパさんも多く在籍しており、お子さんの年代も乳幼児から中・高生までと幅広いです。仕事の事だけでなく、お子さんの事や、プライベートの事など気軽にコミュニケーションが取れる環境を作る事で、ひいては、患者様により良いリハビリテーションの提供が出来る事に繋がると思います。
リハビリテーション科では「自分でできるを応援します」をスローガンに患者様とご家族に寄り添ったリハビリテーションの提供を心掛けていきます。