鏡開きの済んだ1月13日(水)午前9時45分から10時30分まで、みどり病院の近所にある神戸市立枝吉小学校の校庭では、小学児童、保育園児、地域住民らが400名ほど集まり、年中行事の「とんど」祭りが開催されました。
神戸市西区では、もう二校しか、「とんど」祭りを行っている小学校は残っていないそうです。
神戸市全体でも十校だと聞きました。
それで、みどり病院も近くなので見てまいりました。
早朝は小雨模様で心配されましたが、「とんど」祭りの時間には雨が上がり、前日に枝吉小学校の校庭の真ん中に竹と笹を編んで立てられた高さ10メートルほどの尖った傘形の裾の周りに、各学年の児童代表が、それぞれ書き初めを結わえ付けました。
枝吉小学校の校長先生が始めの挨拶の中で、これから傘形に点火するための種火が、神戸市役所の南側にある東遊園地に設置された阪神淡路大震災を記念する「希望の灯り」から分灯してもらって枝吉小学校まで大事に運ばれた火種だということ、また、書き初めと共に焼く注連飾りに付いている裏白(うらじろ)や橙(だいだい)の意味についても、児童たちに分かり易く話をされました。
続いて、1年生から6年生まで各学年の児童代表が一人ずつ、全校児童の前で今年の目標を表明しました。
そして、いよいよ複数名の児童代表が傘形に点火するや、火は飛竜の如く駆け上がり、黒煙が立ち上りました。
まもなく、竹の爆ぜる音がぼんぼんと鳴り始め、宙に舞い上がった燃え殻がひらひらと降ってきました。
最後に、燃え尽きた傘形の周りを、保育園児から順番に各学年毎に児童たちがぐるりと一周し、それぞれ園舎や校舎の教室に帰って行きました。
(2016年1月13日記、事務局 津田明彦)