日時:2016年2月25日(木曜日)18~20時
場所:みどり病院 4階 会議室
テーマ:心房細動に合併する弁膜症
参加者:約30名
2016年2月25日、第15回心臓弁膜症センターオープンカンファレンスを開催いたしました。
今回のテーマは『心房細動に合併する弁膜症』でした。
導入として、室生院長より、心房機能性僧帽弁逆流(atrial functional mitral regurgitation)の文献紹介がありました。
文献の著者である大阪市立総合医療センターの阿部幸雄 先生から追加発言を頂き、参加者も理解が深まりました。
症例提示では、2例の心房細動例が紹介されましたが、デジタル心音計で心音を聴き、ビデオで触診、視診所見を確認し、心エコー等の画像診断を供覧しました。
岡田センター長より実際の手術所見の解説があり、心エコーの所見との対比や病態のメカニズムなどが討論されました。
岡田センター長のレクチャーは、三尖弁逆流に対する治療がテーマでした。
ガイドラインが変わりつつあること、手術のタイミングを逃せば予後が悪くなることなどが述べられました。
総合討論では、心房細動が僧帽弁、三尖弁の逆流の原因になり得ること、そのメカニズムとして弁輪の拡大が関与していること、さらに心房の拡大による弁尖のtetheringなどの関与が示唆され、たいへん興味深いディスカッションがされました。
参加された皆様、ありがとうございました。
次回は、4月28日(木曜日)18時~20時、みどり病院4階会議室で開催予定です。
テーマは『大動脈弁逆流』です。医療従事者の方は、ふるってご参加ください。
参加費は無料ですが、会場が狭く席に限りがあります。参加をご希望の方はお手数ですが、事前に御連絡を頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
みどり病院 心臓弁膜症センター長 外科 岡田行功
循環器内科 室生 卓