訪問介護サービスの種類は、大きく分けて身体介護と生活援助の2種類があります。
ご利用者様のニーズに合わせていずれかのサービスを提供させていただくのですが、今回は、もっとも利用の多い、買い物代行・調理・掃除・洗濯などの生活援助の中から調理の事例をいくつか紹介します。
ご利用者様に「何がお好きですか?」とお聞きしても「何でもええ、わからん、あんたが良いと思うもの作って」と仰る方が多く、好きなもの、嫌いなものが答えられる方は殆どおられません。
そこで私達は、ご利用者様の好物を普段の会話の中から探ります。
嗜好、体調、病気のことを考え、その人に合った調理法や味付けをさせていただくように努力しています。
出来上がった料理を見て「わあー美味しそう、いつも楽しみ」と表情が明るくなられると私達も大変うれしく思います。
Mさん
1時間の生活援助を週3回提供しています。
曜日によって、買い物代行や掃除、調理などご本人と相談して決めています。
今日は調理をさせていただくことになりました。
「恥ずかしい~」とお顔は写させていただけませんでしたが、冷蔵庫の食材を見て私が提案させていただいた献立をご覧ください。
冷蔵庫を確認するとトマトが傷んでいました。
きれいなトマトを選んでトマトシチューを作ることにしました。
今日の献立は、二日分です。
次のヘルパーが同じような献立にならないように伝票(利用確認書)に作ったメニューを書くことにしています。
Sさん
昨日はお肉をたくさん召し上がったので、今日はお野菜をたくさん召し上がっていただくことにしました。
食べることが大好きな方です。今日は、寒いので、お野菜たっぷりの鍋にしてみました。
『おいしそ~』と手を合わせ召し上がっていただきました。
Aさん
いつも食欲がありません。今日はワンプレートにして色とりどり少しずつ盛り合わせてみました。覗き込むようにしてお箸を運ばれます。「うん、うん、美味しい美味しい・・・」と仰いながら召し上がって下さいました。
食欲旺盛、完食です!