第92回ヘルパー研修 ~自己評価を通じて、より良い介護サービスを目指します~

枝吉ヘルパーステーション ホープでは、去る3月27日と29日に第92回ヘルパー研修を実施しました。今回は「仕事に関する自己評価」と題して、自分たちが日頃の介護業務にどう向き合ってきたか、以下の着眼点から自分自身を振り返り、よかったことや反省すべき点、そして今後の課題などを考える機会としました。

■自己評価項目

1.基本支援

<着眼点>

  • 予定の時刻通りに、ご自宅を訪問することができたか。
  • 入退出時、利用者さんやご家族と明るくコミュニケーションがとれたか。
  • 利用者さんの顔色、血色や皮膚の状態、体調などの観察、声掛けができたか。
  • 利用者さんの心身の状態に応じた柔軟な対応をすることができたか(調理の方法や入浴の方法など)。

<自己評価概要>
基本支援に関しては概ね全スタッフができているように思います。普段のコミュニケーションから利用者さんの変化に注意を払い、体調などにも気を配ることをそれぞれが心掛け、実践できていました。

2.接遇、衛生面など

<着眼点>

  • 服装、エプロン、ハンカチ、スリッパ等、十分な消毒を行い清潔を保持できているか。
  • 1ケア1手洗いの実施ができているか。
  • 必要に応じマスクの着用ができているか。
  • エプロンはサービス提供時以外は外しているか。
  • メリハリのある挨拶、優しい声掛けができているか。

<自己評価概要>
接遇についても利用者さんの体調に合わせるなどメリハリを付け、清潔保持に十分に気を配るように全員が心掛け、実践できていました。

3.利用者の個別理解

<着眼点>

  • 日頃からヘルパー個別研修や利用者別研修などで情報共有や具体的なサービス提供方法の指導を行っているが、それに基づいた正しいサービス提供を行えているか。
  • 利用者別研修での情報は特に迅速な共有が求められる。共有する情報や資料を常に確認し内容を理解できているか。

<自己評価概要>
「報告、申し送り、指導を受けたことを忘れないよう自身でチェック項目表を作った。」
「不安や疑問はその都度サービス提供責任者に訊くと共に情報共有にも努めている。」
などそれぞれが工夫して個別理解に努めていました。

4.目標・連携・報告・提出物・各研修・守秘義務

<着眼点>

  • 目標を定めるだけでなく自身が立てた目標に向けて努力ができているか。
  • 情報共有の必要がある利用者さんの情報を他のスタッフと共有できたか。

<自己評価概要>
「認知症の症状や対応の仕方に関する情報収集をし、声掛けや視線の合わせ方、触れ方等の実践につなげることができた。介護提供側の視点だけでなく利用者さんやご家族の立場に立って「あなたらしさを守る」ことに繫る介護をするよう心掛けている。」
「業務用ラインや直接の電話等の活用により申し送り情報のスピーディーな伝達と共有を心掛けている。」
「守秘義務の順守は厳格に行っている。」
など効率的で安全な業務運営を積極的に行っています。

■1年間(令和2年度)を振り返って

「1年を振り返り、利用者さんの状況を観察し変化に対応できたと思う。」
「限られた時間内での対応で自分が思う十分なケアやコミュニケーションが必ずしもできたとは言えない。」
「利用者さんの残存機能を考慮したサービスが提供できるよう、もっと努力する必要がある。」
などの感想があり、利用者さんの観察と限られた条件の下でも臨機応変な対応に注力していたことがうかがえます。

■最後に

新型コロナウィルスのワクチン接種が始まりましたが、まだまだ新型コロナウィルス感染症の予防対策は続きそうです。それどころか変異株の影響による感染拡大の懸念もあり、引き続き一人一人が日々の感染対策に注意を払い続ける必要がある状況です。Withコロナが長引く中、利用者さんもスタッフも、それぞれが少なからぬストレスを抱えつつ懸命に日々を生き、過ごしています。そのような状況だからこそ、私たちスタッフはお一人お一人の状況を把握できるように利用者さんやスタッフ間のコミュニケーションを密にして、「あなたらしさを守る」ホープならではの温かい介護サービスを提供していかなければならないと考えています。