平均年齢90.5歳!体操も料理もYouTubeにも熱心です〜希の丘で生き生きと暮らす入居者さんのご紹介〜

“名前の由来は?”

今回は希の丘の紹介をさせていただきます。

希の丘は1ユニット9名、2ユニットで18名の利用者さんがお住まいになられています。

ユニットは「さくら」と「もみじ」に分かれています。名前の由来は、日本の四季の中でも春と秋の2大絶景シーズンに欠かせない「さくら」と「もみじ」をユニット名にして、それぞれの主役として、入居の皆様にも希の丘を彩っていただきたい。そういう想いを込めて、開設の際に開設メンバーで話し合い、この二つの名前を付けさせてもらいました。どちらのユニットもそれぞれ個性があり、毎日笑顔、笑い声が絶えないユニットになっています。

 

“「さくら」ユニットの午前中は?”

そんな希の丘ですが今日は、「さくら」ユニットの紹介をさせていただきます。

さくらの入居者さんは9名、女性が8名、男性が1名入居されています。さくらユニットの皆さんはとにかく、体操がお好き、そして真面目な方が多くいらっしゃいます。一日の始まりは、職員手作りの朝食。利用者さんの好みに合わせてパン食かご飯食をご用意しています。食事の後は、新聞を読まれたり、テレビを観られたり皆さん好みに合わせて日勤の職員が来るまで、おもいおもいに過ごしていただいています。9時過ぎからは、毎日の健康チェック。血圧、体温などのバイタルサインを測定し、皆さんの健康状態を確認させていただいています。それから、ユニット内の掃除です。クイックルワイパーを持っていただき、ご自分の部屋から、廊下、食堂のあるフロアまで、熱心にお掃除を行っていただいています。

中には掃除に参加できない方もおられますが、フロアでのんびりと過ごしていただいています。そして、ティータイム、なるべく皆さんの好みを伺いながら、寒い今の季節は温かい紅茶やゆず茶等を飲まれながら、今日の一日の過ごし方を話し合います。今日は何の日?と雑談をする日もあります。そして、体操。YouTube(昔の歌や映画が人気です)を観ながら、熱心に取り組まれています。

ラジオ体操、これは高齢者向けというものがあり、少しスローテンポですが、腕に負荷がかかり、一生懸命取り組むと、じんわりと汗が出ます。そして、皆さんは、“次はどんな体操かね?”というような表情で待たれていますので、椅子に座ったまま行える、体操など行っていただきます。職員も一緒に体操をすることもありますが、なかなかハードな内容もありながらも皆さん、とってもお元気!決してさぼったり、「今日はしません」などと言われず、熱心に取り組んでおられます。ちなみに希の丘の入居者さんの平均年齢は90.5歳です。健康の秘訣はこの“体操”にもあるのかもしれないと私はひそかに思っています。職員もいろいろな体操を提供してみて、皆さんに合ったものを探すことが楽しい様子です。「この前、いいのを見つけました」などと、話している様子をよく見かけます。皆さんの中には、立ったまま体操をされる方もおられます。途中で終わろうとすると「まだ終わってない」「まだ、途中です」など言われる方もおられます。

“新聞もしっかりと読まれますよ!”

そんなさくらユニットの皆さん、新聞も熱心に読まれています。

世間で起こっているニュースや、スポーツの話題、須磨水族園がリニューアルされる話、火事の話題、政治の記事も熱心に読まれています。新聞の下の欄にある、本の紹介など。

中にはチラシを職員に見せられ、「これを注文したいんだけど、、」と、野菜ジュースの購入のはがき付きのチラシを持たれて鉛筆を貸してほしいなどと言われる方もいます。いつまでも健康に貪欲で、その気持ちが長生きのコツだと思います。そして、本日はB型肝炎の給付金をもらいたいけれど、どこに電話したらいいのか?どんな検査をするのか?と、熱心に聞かれていました。「○○さんはB型かんえんじゃないから、給付金はもらえないと思いますよ」と伝えると、少し不満げにチラシを畳んでおられました。本当に新聞を隅から隅までよく読まれています。私は見習わないと!といつも感心させられます。

 

“「さくら」ユニットの午後は?“

そして、昼食です。体操の合間に何名かの方には調理のお手伝いをお願いしています。最近では皆さんと柚子大根づくりをしました。利用者さんの家族さんからの差し入れの大きくて太い大根を皆さんに手分けして切っていただき、ある方には柚子の皮を薄く剝いていただいた後に千切りをしていただき、そして、大根に塩をまぶして、しばらく、置いた後絞って、ゆずの皮、ゆずのしぼり汁、そしてかんたん酢を投入し、さくらユニット特製の柚子大根が出来上がりました。昼食や夕食の際、ご飯のおともに、皆さんでいただきました。皆さんで力を合わせて作った柚子大根はとってもおいしかったです。もちろん“もみじユニット”の皆さんにもおすそ分けをしました。

昼食の後は、皆さんお好きに時間を過ごされます。ご自身の居室に戻られ、ベッドで足を伸ばされる方、フロアで好みのテレビを見られる方、職員と談話をされる方、工作や、趣味に取り組まれる方、入浴をされる方、3時のおやつの時間まで、いろいろな過ごし方をされています。おやつの後は、洗濯物をたたんでいただいたり、夕食準備を手伝っていただいたり、主に家事を行っていただいています。そして、夕方は、合唱や、工作をされることが多いです。そして、夕食前にはまたまた体操をされています。痛みのある腕もできるだけ伸ばされ、周りの皆さんに後れを取るまいと熱心に取り組んでおられます。ほんとうに真面目に参加されています。夕食も皆さんほぼ完食されています。

そんなさくらユニットの皆さんがいつまでも笑顔を絶やさず、元気に体操ができる健康が続きますように、ずっと体操に熱心に取り組んでいただけるように、これからもできる限り支援を行っていきたいと思います。