<満を持しての開始となりました!>
昨年の春(2022年4月11日)に、待ちに待った希の丘のデイサービスが開始となりました。コロナにより1年遅らせての開始となりました。初めての朝はとても緊張しました。共用型デイサービスがうまくいくか?現在入所されている利用者さんとうまく馴染んでいただけるのか?デイの皆様がお帰りになる時に、入所の方が「私も帰ります」とならないか?たくさんの不安を抱えながらその日を迎えたように思います。
<グループホーム希の丘デイサービスとは?>
グループホーム希の丘は「認知症」により自立した生活が困難となった方が、介護スタッフのサポートを受けながら、共同生活を送り、認知症の進行を緩やかにすることを目的としています。
グループホーム希の丘のデイサービスは“共用型認知症対応型通所介護”と言い、グループホームの共用スペースを活用した認知症高齢者の為のデイサービスと定義されています。グループホームに入所されている皆様と同じ空間でレクリエーションや生活レクリエーション(お掃除や、簡単な調理、洗濯物)などをして過ごしていただいています。定員6名で、中には入所を希望されていて、通いながら順番を待たれている方もいらっしゃいます。
<いよいよ始まり…まずは。>
さて、4/11(月)この日の利用者さんは2名。女性の方。お二人とも家族の方の協力を受けながら一人暮らしを続けておられます。ピンポーン♪チャイムを鳴らしてご挨拶。初対面でしたが笑顔で迎えて頂きました。送迎の車の中でお天気の話、昨日はよく眠れましたか?今朝は何を召し上がりましたか?他愛のない話をしながらホームまでの車中を過ごします。
ホームに到着したら職員が出迎えてくれています。靴を履き替え、手洗い、うがいをしっかりと行っていただき、まずはカフェコーナーでの一服。お茶を飲みながら、健康チェックです。バイタル測定を行い、しばらくしてから入所の皆様がいらっしゃるフロアヘご案内します。
<「おはようございます」笑顔でご挨拶>
希の丘に入所の利用者さんは皆さま心優しく、笑顔でデイサービスの利用者さんを迎えてくださいました。デイの利用者さんが「おはようございます」と挨拶されると、笑顔で「おはようございます」と迎えてくださいました。皆さんと挨拶を交わされた後は、希の丘のいつもの生活をデイサービスの利用者さんも一緒に過ごしていただきます。
まずはホーム内のお掃除です。クイックルワイパーを持ってホームの床を綺麗に磨いて下さいます。まだご自宅でも主婦業をされているデイの利用者さんもおられるので、お掃除はお手の物です。掃除の後は、体操です。YouTubeで高齢者向けの体操の動画を見ながら皆さん熱心に体操に取り組まれます。
体操の後は合唱です。歌詞カードを手渡し、熱心に歌っていただけます。途中、昔を振り返って思い出話をされる事もあります。たくさん唄った後は昼食の準備です。テーブルを拭いていただき、お茶を入れていただきます。ここでも大活躍のデイの皆さんです。
<楽しみな昼食>
昼食はデイの皆さんの一番の楽しみだそうです。ご自宅では調理などはできにくくなった方も多く、なかなかできたての食事を召し上がる機会が少ないそうなので、希の丘でいただく食事が美味しいし、温かい、そして何より皆さんと大勢でいただくことが嬉しい。と話されていました。ご自宅では一人で召し上がる機会が多いので、皆さんでいただく食事はやっぱり美味しいと思います。個食(孤食)は寂しいです…
<午後からの過ごし方、そして…>
午後からはぬり絵や写経、脳トレプリントなど好きな事や得意な事を伺いながら、希の丘で提供できるレクリエーションを行っていただきます。その間に入浴をされます。入浴はなかなか応じてもらうまで時間のかかるケアの一つです。
やはり、裸になるわけですから、はじめから「はいはい」と言うわけにはいかず…信頼していただけるように一生懸命関わるようにしています。はじめは、特定の職員の介助でしか入浴していただけなかった方も、今ではホームで働くどの職員でも「はじめまして~」などお話しながら快く入浴していただけるようになりました。
“やった~”と思うひと時です(笑)
<不安の声もありますが…>
時々、「もう帰ります」「用事があるから送って」など、不安な声もありますが、職員が寄り添い、お話を聞いたり、入所の利用者さんの力をお借りして皆さんでゲームをしたり、歌を唄ったりして何とか16時までの時間を過ごしていただきます。
<お帰りの時間です!>
16時になり、デイサービス利用者の方は、入所の利用者さんと挨拶を交わしてホームを後にされます。時々、「私も帰る」と言われる入所の利用者さんもおられるのですが。そんな時は玄関まで一緒にお見送りをします。そしてまた「ただいま~」と戻って頂きます。当初心配していたことはそれほど心配の要らない日々となっています。案ずるより…です。
デイの皆さんはスタッフ、時には入所の利用者さんに見送られ、笑顔で希の丘を後にされます。「またね~」と元気に手を振ってくださいながら。