一人一人の暮らしに寄り添って~訪問介護職員の一日~

今回は、訪問介護職員のある1日のスケジュール、業務の流れをご紹介します。

<出社時>

体調チェック、事業所内の清掃、今日の訪問スケジュールのチェック

・ヘルパーの必須アイテム
アルコール消毒、ハンドソープ、タオル、エプロン、介護用使い捨て手袋、スリッパ、メモ帳等。常に携帯することを忘れないよう確認します。

<利用者宅訪問>

1件目 ~ご夫婦で訪問介護利用のお宅へ~
掃除、買い物代行、洗濯、服薬チェック

家事援助以外に訪問中の室温(冷暖房温度)が適切かどうか、水分補給が出来ているか、昨日はよく眠れたか、朝食は済んだか、会話しながらコミュニケーションを図っています。

2件目
施設送迎前の車椅子移乗、 移動介助

動作前後に必ず声掛けを行ない、安全に車いすの操作を行います。

~昼食休憩~

3件目
買い物代行

メモに書いている食材や日用品をもう一度個数やメーカー名を聞き取りながら確認、商品が無い時はどうするかをあらかじめ聞き取っておきます。お預かりしたお金は口頭で本人に確認しメモにも預かったお金を記載。買ってきた食材の確認とお釣りとレシートの確認を一緒にしてもらっています。

4件目
調理

食べたい献立をお聞きしたり、冷蔵庫の中の食材を見ながら調理の献立を提案しています。利用者の病状や嚥下の能力に合わせた味付け、具の大きさ、柔らかさにも対応しています。

5件目
施設から帰宅後の車椅子移乗移動介助

「ただいま!」と元気な様子で帰宅される方や疲れ切って足元がふらつきながら帰宅される方など人それぞれですので、その人その人の身体状況を見ながら必要に応じた介助を行っています。

私たち訪問介護職員は、1日あたり4〜5件、利用者さんのお宅を訪問しています。合間に介護日誌に記入し、利用者さんの様子を事業所に報告します。また事業所からの訪問日程変更やサービス内容の追加、変更など申し送り事項の確認や、情報共有もしています。以前(15年以上前)は電話やファックス、ショートメールでのやり取りがメインでしたが、

今はスマホアプリのチャットメール機能があるおかげで、スピーディな情報共有が出来るようになりサービスの質の向上に繋がっています。訪問介護職員は一人で利用者さんのお宅に訪問しているので、色々な場面で自ら判断することが求められます。

正直なところ体力や忍耐力が必要な仕事ですが 「待ってたよ!」「ありがとう!」「この前作ってくれたおかず美味しかったよ!」など利用者さんの言葉からは元気をもらえて“明日も頑張ろう!!”と思える仕事です。

みなさんが訪問介護の仕事に少しでも興味関心を持ってもらえたら幸いです。