家での介護 これ便利!

今回は自宅で介護している方に、身近な物を利用して役立つ情報をお届けしたいと思います。

新聞紙

物を包む、保冷する、下に敷くなどいろいろなことに役立つ新聞紙ですが、介護の現場では汚れたオムツを包んでから捨てると嫌な臭いがグッと少なくなります。
ビニール袋に密封してから捨てるとより効果的!
ゴミの臭いが気になる季節、一度ぜひ試してください。

調味料ボトル

よく100円均一で売っている醤油や油、マヨネーズなんかを入れるプラスチックボトルです。
私たちはよくシャワーボトルとして陰部の洗浄に使っています。
お風呂の湯程度の微温湯を入れ、オムツを敷いたまま洗浄します。
排便のあとは拭き取るよりもこの方が簡単にきれいになります。
またお尻や陰部のデリケートな皮膚にとってもやさしいケアとなります。
まるで寝たまま使うウォシュレットとですね(笑)
この他にも傷の洗浄や手洗い、洗髪にも応用することができる優れものです。
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ペットボトル

先ほどご紹介した調味料ボトルを買わなくても、家庭にあるペットボトルで簡単にシャワーボトルを作ることができます。
ペットボトルのふたにキリやクギなどの鋭利なもので穴を開けるだけで出来上がり!
使いやすさを考えると500mlサイズがおすすめです。
この他にも水を入れて凍らせれば、発熱時のアイスノン代わりに使うことができます。
この時はタオルで巻いて脇の下に置いて下さいね。
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ピクニックシート、大きめの風呂敷

寝たきりの方を介護していると、ベッドの足元側に身体がずれてしまうことがよくあります。
お姫様抱っこをしてヒョイと持ち上げることができれば問題ないのですが、なかなかそうはいきません。
やむなく身体を引きずってしまうことも…この方法だと介護されているご本人に不快を与えるだけでなく、介護者自身も腰を痛めてしまうことになりかねません。
こんな時はピクニックシートや大きめの風呂敷を使って下さい。
寝ている方の身体の下に敷きこんでから身体を動かすと、まるで滑るように身体を動かすことができます。
下に敷きこむことは少々面倒ですが、この方法だと介護される側の不快は少なく、介護者の身体の負担もずいぶん楽になりますよ。

ペットシート

犬猫のトイレによく使われるペットシートですが意外と優れものです。
下痢便やその他汚染がひどい時の防水シート代わりになりますし、敷いたままでお尻や傷を洗うことができます。
汚れたら使い捨てですので衛生的。
またオムツのようにハサミで切ると中身のポリマーが出てくる心配はありませんので、使用用途によって切って使うととても経済的です。
当ステーションでは様々な大きさに切って、傷のガーゼ代わりに使うことがあります。
名付けて“傷パット”!
ガーゼだと傷に引っ付いてしまい、交換のときに血が出たり痛みを伴うことがありますが、この傷パットなら引っ付くことがありません。
またガーゼを購入するよりも安価で手に入ります。
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S字フック

何でも吊り下げることができるS字フック。
ベッド柵にゴミ袋を吊るしたり、尿カテーテルが留置された方でしたら尿バッグを吊り下げることができます。
また自宅で点滴をする場合、カーテンレールや壁のフックや釘にぶら下げると点滴台代わりにもなりますよ。