日々の課題をちょっとの工夫で華麗に解決!〜みどり訪看アイデア大臣の活躍〜

こんにちは。広報担当の阿部です。
みどり訪看には、日々の課題をちょっとの工夫で華麗に解決しちゃうアイデア大臣、青木さんがいるんです。
訪問看護では、環境が整っている病院と違って、利用者さんのご自宅ごと、暮らしごとに色々な課題が出てきます。その課題を、少し角度を変えて見直すことで、これまでの利用者さんの生活に良い変化を生み出すことがあります。今回は大臣に現場でのちょっとした工夫を紹介してもらいます。

また、文章の最後には、事業所に訪れる方やスタッフに癒しを与えてくれる筆文字アートや事業所の名刺の似顔絵など、アイデア大臣の作品をご紹介しますのでお楽しみに。
では、早速現場でのエピソードを紹介してもらいましょう。

その1 ~<恐るべしっ‼100均ピクニックシート>~

訪問看護は、基本的には一人で訪問しています。
利用者様の中には、身体の大きな人もたくさんいます。私達は女性なので、車いすへの移乗などは困難なことがたくさんあります。
今回、両下腿切断の利用者様の車イス⇒ベッドの移乗を一人で行っていることを紹介します。

この利用者様の訪問開始の頃は、両下肢がある状態でしたが、病状悪化により両下腿切断の状態となりました。脳梗塞の後遺症もあり、上肢に力が入らず、看護師が二人で介助したり、一人の時は、腰のサポーターをして対面で必死に介助していました。スライドボードを試用しましたが、上手く移乗はできませんでした。
どうにか安全に介助者も楽に移乗できる方法はないか考えに考えました。以前頭部外傷の四肢麻痺の利用者様がベッドと垂直に車イスをつけて移乗していたことを思い出しました。

また、以前の勤務先がリハビリの病院で、頚髄損傷の方が同じ方法で移乗していたことを参考に、理学療法士にも相談し、同じ方法で移乗することを考えました。電動ベッドを使用していますが、フワフワのシーツが敷いてあります。
摩擦をなくし滑りやすくするため、ベッドを覆うほどのピクニックシートを敷いてはと考え、探しましたが見つからず、結局100均の90×60cmのピクニックシートで試すことにしました。

両足が無いため利用者様はどうしても体の動きに慎重になります。その為、理学療法士の立会いのもとで移乗介助を行いました。その甲斐もあり、それほど怖さを感じることなく、移乗する事ができました。軽い介助とは言えませんが、看護師一人で安全に介助することができました。ベッド移乗後は、そのシートが処置シーツの代わりとなり、排泄の処置もシーツ汚染することなく行えるようになりました。

後日、サービス担当者会議の時に、他事業所にも移乗方法を指導させていただきました。しかし、この利用者様は1日中車イスの生活を好んでおられ、あまり介助はされていないようですが、訪問看護の時は必ず移乗をして処置をしています。
冒頭でもお話ししましたが、基本的に在宅では一人で介助します。ベッド上での移乗も困難なことが多く、必要な方には介護保険でレンタル可能なスライドシートを借りていただいています。
このスライディングシートは優れものです。それを私達は使いこなしています。

~スライディングシート使用時の様子~

現在、色々な福祉用具が出てきています。私達訪問看護師も遅れることなく、正しい知識を持ち、適切な使い方をして利用者様に住み慣れた我が家で安全に穏やかに過ごしてもらいたいと思っています。

その2 ~犬だって大切な家族です。そして、鳴くのは意味がありました~

現在、ペットを飼っている家って多いですよね。そして、ペットは大切な家族であり、癒しになっていることがほとんどです。
その1で紹介したお宅にも可愛いトイプードルがいます。名前をAちゃんとします。はじめAちゃんは、私達が家に入る前からワンワン鳴いており、あ〜、今日も元気に鳴いてるなぁ…と“気合いを入れて”いました。

訪問するとまずAちゃんのうんちを拭き、床にしたおしっこの片付けを行います。それから利用者様の看護が始まります。処置中ワンワン鳴くし、ウロウロ走り回り、処置用の新聞をくわえて床に落とすし、訪問終了後には吠え方も激しくなり、牙をむき出しにし、噛んできそうな勢いとなり、私達は毎回逃げるように帰っていました。

家族の方に、「訪問の時だけでもワンちゃんを2階にいさせてください」とお願いをしましたが、何故かいつも訪問すると玄関で鳴いているのです。他事業所の方は、何人か噛まれたという事を聞いていました。
何であんなに鳴くのだろうと考えました。遊んで欲しいのかなと考え、短時間ではありますがボールを投げて遊んであげたのです。なんと投げたボールをくわえて戻ってくるではありませんか!何度も何度も嬉しそうに。
今までうっとうしいと思っていたのになんて賢くて、可愛いんだと思えるようになりました。

その日、帰り際も鳴くことなくスムーズに訪問を終えることができました。その後も訪問時、「Aちゃん、後で遊んであげるから待っててね」と声掛けをすると、処置中は自分のソファーに座りおとなしくしているようになりました。
処置が終われば、おもちゃで遊んであげています。

私達の訪問中に他事業所の方の訪問がありました。やたらに吠えてとても攻撃的な様子でしたが、帰られると別人のようにおとなしくなりました。私達が訪問すると、いつも嬉しそうに迎えてくれます。うんちを取り、おしっこを拭くことは変わりありませんが、処置もスムーズに行えるようになり、ボール作戦大成功です。何よりAちゃんをとても可愛く思えるようになりました。Aちゃんは、本当に賢い犬です。今回“何でこんなに鳴くのだろう、噛もうとするのだろう”という事に視点を向け、解決策を探ったことが成功に導いたと考えます。どのような行動にも意味があるんだという事に気付かされました。

訪問は利用者様だけでなく、家族様への配慮もとても大切なことです。今後も利用者様を取り巻く大切なものに気を配りながら、訪問をさせていただこうと思っています。

~癒しの玄関アートでお出迎えします~

~これまでの玄関アート作品を集めてみました~

~スタッフの名刺は似顔絵入りです~

メニュー