おせちを食べるときも塩分や栄養バランスに気をつけましょう。

栄養科

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寒くなり、気温がグッと低くなる季節になりました。年末年始は食生活が変化する時期です。
みどり病院に通院中の患者様、または外泊をされる入院中の患者様の中でも食事管理が必要な方にとっては悩みの多い時期でもあると思います。

クリスマスや年越し、お正月といった特別な日に、いつもとは違って特別なお食事を食べたいものです。家族や親戚が集まって楽しく食卓を囲むことはすばらしいことです。しかし、『塩分制限があるから食べられない』『カロリー制限があるのにどうしたらいいのだろう』『栄養バランスの悪い食事をしているんじゃないか』と悩みながらお食事をするのはつらいものです。
今回はお正月に食べるおせち料理に注目して栄養のバランスよく食べるためのポイントをご紹介したいと思います。

お正月料理の代表であるおせち料理ですが、神様のお供え物としてまた家族で新年を祝う物として親しまれているお料理です。元日から食されるおせち料理は、縁起の良い食材を集めた高価なものとして扱われています。しかし、栄養バランスを考えると食べ方に工夫をして楽しみたいものです。おせち料理の中身を栄養素別に分けて見てみましょう。
海老、数の子、栗きんとん、黒豆、紅白かまぼこ、ごぼう、紅白なます、昆布巻き、里芋、田作り、伊達巻き・・・これらを大まかに分けると①炭水化物(栗きんとん、里芋)②たんぱく質(海老、数の子、黒豆、紅白かまぼこ、田作り、伊達巻)③野菜(紅白なます、ごぼう、昆布巻き)となります。

こうして見てみると野菜に分類されるものは紅白なます、ごぼう、昆布巻きのみ。1日350gの野菜を食べることが推奨されているので、おせち料理だけでは野菜はかなり不足されると考えられます。
また、味付けに関しても、醤油や塩を使ったものも多く塩分の摂り過ぎも気になります。日本人の食事摂取基準では1日の食塩相当量を18歳以上の男女で7~8gとしています。高血圧予防のためにも塩分には気をつけたい方も多いと思います。
おせち料理の塩分を見てみると、かまぼこ(2切れ)塩分1.0g、かずのこ(25g)塩分0.6g、昆布巻き(3個)塩分1.7g、伊達巻(1個)塩分0.5gと多いことがわかります。ですので、おせち料理を食べるときは『野菜不足を補い、塩分の取りすぎに注意する』というのが栄養バランスを整えるポイントとなります。
特に高血圧などで塩分を控えている方は野菜に含まれるカリウムをしっかり摂ることで、体内の塩分(ナトリウム)を排出しやすくすることも大切です。
おせちを食べるときは必ず『野菜料理を1つ足す』ということをオススメします。

おせち料理だけでなく野菜を一緒に食べることで、野菜不足を解消することもできますし、おせち料理を食べる量も少し減らせるので塩分の摂りすぎを防ぐ効果が期待されます。また、ご自宅でおせち料理を手作りする場合は味付けに使う塩や醤油を減らしてみるのも良いと思います。
おせち料理を食べるときに1品足す野菜料理は、出来れば煮物などの醤油や塩を使ったものではなく、できるだけ塩分の少ないものをお勧めします。
酢の物やサラダ、蒸し野菜や茹で野菜などを塩分の少ないドレッシングなどを使ったり、味付けの塩分を控えて作ってみるのはどうでしょうか?また、お雑煮の野菜を増やしてみるのも良いかもしれません。

年末年始は楽しいことが多く、開放的な気分になるのは悪いことではありません。しかし、栄養バランスが乱れがちになってしまうもの。一工夫することでより栄養バランスの整った食事をし、楽しい年末年始をお過ごしください。

みどり病院に通院中の方やそのご家族様で年末年始だけでなく、お食事でお困りのことがあればいつでもみどり病院栄養科へご相談ください。

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