心臓CT検査を受ける前に不安を取り除いておこう!

放射線科

「心臓CTを撮りましょう」と言われたら、いろいろなことが頭に浮かぶのではないでしょうか?
「どんな検査なのだろう。」「どのくらい時間がかかるのだろう。」「痛いことされるのかな。」「大きな病気がみつかったら怖いな。」「どのくらいで結果がわかるのだろう。」などなど、たくさんの不安で溢れてしまうのではないのでしょうか?
今回はそんな不安を少しでも減らすことができるように、ひとつひとつご紹介させて頂きたいと思います。

心臓CTでなにがわかるの?

心臓は筋肉で出来ており(心筋)、この心筋が休むことなく伸び縮みすることで全身へ血液が送られます。
心筋がポンプのように全身へと血液を送り続けるには、心筋への十分な酸素と栄養の供給が必要となり、この心筋へ酸素や栄養を送る働きをするのが、冠動脈と呼ばれる血管になります。

心臓CTでは、この冠動脈の状態をみることができます。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の原因となる冠動脈狭窄の診断や、手術後の経過観察に用いられます。(*不整脈の多い方や10秒前後の息止めが出来ない方、腎臓の働きが悪い方や造影剤のアレルギーがある方などは検査が受けられない場合があります。)

また、冠動脈の石灰化の程度を測定する石灰化スコアという検査も同時に行います。

図2の冠動脈は図1の冠動脈と違って、白くゴリゴリとしたものが血管にへばりついているのが見えます。
これが石灰化です。

詳しくは、以下の記事をご覧下さい。
「心臓の血管に石灰化があると言われたら」
URL:http://midori-hp.or.jp/radiology-blog/coronary_calcification/ 

検査時間はどのくらい?

CT室での検査時間は約20分ほどとなります。
検査前の準備や検査後の処置など、来院されてからCT検査が終わるまでの時間の目安は120分ほどとなります。

検査を受ける前に検査の流れを“イメージトレーニング”しておこう!!

検査4時間前から絶食となります。(水またはお茶は飲んで頂いて構いません。)
検査2時間前にβ遮断薬…(a)を飲んで頂きます。
      ↓
・検査1時間前に来院して頂きます。
      ↓
・外来処置室にて、心拍数・血圧の測定、検査着への着替え、点滴の確保を行います。
      ↓
・CT室へ移動します。
      ↓
・CTの検査台へ横になって頂きます。
①血圧の測定後、両手をバンザイして頂き心電図モニタの装着をさせて頂きます。
②検査説明、技師立会いのもと息止めの練習(10~15秒前後)を行います。
③再度息止めの練習(10~15秒前後)を行い、撮影(息止め10~15秒前後)を行います。
④口の中(舌の裏)に血管拡張剤のスプレー…(b)をし、血管を拡張させます。(服用されている薬によっては使用しない患者さんもいらっしゃいます。)
*心拍数が速い患者さんのみ、点滴のチューブから心拍数を下げる薬…(c)を投与します。
⑤息止め(10~15秒前後)の練習を行い、造影剤…(d)を用いて心臓の撮影(息止め10~15秒前後)を行います。
      ↓
CT検査終了
      ↓
・検査後、もう一度血圧の測定を行います。
      ↓
・使用した造影剤の体外への排泄を促すため、点滴が全て終了するまで外来処置室にて安静にして頂きます。
      ↓
・点滴終了後、気分不良などなければ点滴の管を抜き、検査着から更衣して頂き、検査はすべて終了となります。

心臓CT検査で使用するお薬について

(a):β遮断薬
心臓CT検査では心臓の動きに合わせて撮影を行うため、心臓の動きが速すぎると撮影が困難となる場合があります。
そのため、一時的に心拍数を安定させる効果のあるβ遮断薬という薬を内服していただいた上で検査を行います。
この薬は検査2時間前に服用し、服用後2時間前後で心拍数の様子を見て心臓CT検査を開始致します。

(b):血管拡張剤
少し苦味のあるこのスプレーによって、冠動脈を拡げた状態で撮影することが出来ます。
血管が拡がることで一時的に頭が重く感じることもありますが、薬の効果ですので心配なさらないで下さい。
このスプレーは、緑内障や前立腺肥大の治療薬と合性が悪いため、これらの薬を内服中の患者さんには使用することが出来ない場合があります。
そのため、内服されている薬がありましたら薬の名前と併せてスタッフへお知らせ下さい。

(c):心拍数を下げる薬
検査時に心拍数が高い患者さんにのみ使用する薬となります。
点滴の管から投与致しますので、痛みなどはございません。

(d):造影剤(ヨード造影剤)
冠動脈の状態をより詳しく写し出すために用いられるヨードを含む薬剤です。
造影剤が身体の中に入ると身体全体が温かくなりますが、皆様がなる正常な反応ですので心配なさらないで下さい。
検査後は、造影剤を身体の外へと排出するためにお水をたくさん飲んでください。
腎臓病や気管支喘息、以前に造影剤を使用し気分不良など起こされたことのある方、また、糖尿病の薬を飲まれている方は薬の種類によって検査前後で休薬が必要となりますので、検査前にスタッフへお知らせ下さい。

結果がでるまでにどのくらいかかるの?

心臓CT検査の終了直後から、私たち放射線技師は画像処理へ取り掛かります。
この処理は数時間を要するため、結果説明は後日診察にお越しいただくこととなります。

心臓の血管をキレイにしっかりうつすために大切なこと

せっかく心臓CT検査を受けるのですから、医師が正確に診断できるキレイな画像を撮りたいですよね!
心臓CTの検査は、患者さんの息止めに大きく左右される検査で、息止めがきちんと出来ていなかった場合、本来キレイに繋がっているはずの血管が息止めが出来なかった場所でプツンと切れて写ってしまいます。
そうなると、せっかく受けて頂いた心臓CTの検査が意味を成さなくなってしまいますので、息止めはしっかりとお願い致します。

~最後に~

心臓CT検査へ向けて、疑問点や不安は緩和されましたでしょうか?
当院の心臓CT検査では、不安感を出来るだけ減らしたい思いなどから、女性の患者さんの検査では出来るだけ女性スタッフが検査を行うようにしております。
検査の際、気になる点がございましたら遠慮なくスタッフへとご相談下さい。

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