日々の景色の中で、心に潤いを〜実は通勤中も通院中にも出会っている?身近な野鳥たち〜

こんにちは。外来NSのYです。
すっかり寒さも落ち着いたとはいえ、朝晩の寒さはまだ残りお風呂の恋しい今日この頃ですね。とはいえ、世界情勢を見ると、戦争や震災で寒さに耐えている人たちが世界中にいる事を思うと、お風呂に浸かっていても複雑な気持ちになりますね。今回はみどり病院の周辺にもいる”知っているようでしらない身近な鳥たち”という記事を通して、癒しを提供できればと思います。

ではまず最初に、スズメについでよくご存じのハトについてです。ハトの正式名称は何でしょう?

答えは
1枚目:ドバト(カワラバト)。外来種で鳴き声はクックー、クルックー。嘴の基部の白い鼻コブが特徴。
2枚目:キジバト。ポーポーポッポーと低い声で鳴きます。
そもそもこんなに身近に2種類の鳩がいたのはご存じでしたか?

では次にカラスです。カラスの正式名称は何でしょう?

答えは
1枚目:ハシボソガラス。ガー、ガーと低い声で鳴いています。くるみを車に踏ませて食べるのは有名ですね。嘴が細く、鬼滅の刃の「かすがいがらす」のモデルはこの子でしょうか?
2枚目:ハシブトガラス。額が盛り上がっているのが特徴的で、比較的都会にいるので人とトラブルを起こす事も。鳴き声はよく聞くカーカー。
烏も身近に2種類いましたね。

それでは次はあの鳥よく見るけど名前は何て言うの?
第一弾!白と黒で地面をピョンピョンしているあの鳥は何という鳥でしょう?

答えはハクセキレイ。飛んでいるところより歩いているところを見ることの方が多いのでは。チチン、チチンと鳴きます。

第二弾!全身が灰色でこの辺りではスズメ並みに見かけますが、何という鳥でしょう?

答えはヒヨドリ。神戸の地名であるひよどり台もこの子が元。朝よくピーヨピヨ、ピーと鳴いています。

第三弾!今が旬のこの鳥たち、知っていますよね?もしかすると混同しているかもしれないこの二匹。

答えは
1枚目はメジロ。チーチュルピーチュルと鳴きます。花が好きで、必死で花をつまんでいるところを花見の時に見ることができそうですね。
2枚目はウグイス。ホーホケキョ、ケキョケキョと鳴きます。少し緑がかった色で、普段は茂みに隠れているため姿が見えにくく、メジロをウグイスと勘違いされている方もいらっしゃるかもしれません。春になると表に出てくるようなので是非探してみてください。

以上、知っているようで知らない身近な鳥たちのご紹介でした。今回ご紹介したのは身近な鳥たちの一部で、きっと皆さんの周りにはもっと可愛い鳥達が沢山飛んでいるはずです。こんなに可愛い鳥たちが周りにいると思うとそれだけで心が癒されますね。日本にはおよそ600種類以上の野鳥がいるそうです。

しかしながら、2021年環境庁が国内で繁殖する野鳥の分布などを調べる約20年ぶりの全国調査で、ツバメとスズメの減少が明らかとなったようです。雀に至っては、1960年から個体数が約10%も減少しているとの事。農薬や作物の変化が影響した可能性があるとのことですが、事実はともあれ人の都合で農地や自然が減っている事は明らかです。

戦争や震災を減らすことは難しいかもしれません。しかしながら少しでもこの身近な小さな鳥たちだけでも思いやって生きていくことは大切なのではないでしょうか?野鳥をはじめとした自然界の動物たちは人の影響を受けざるを得ません。そんな動物たちに癒してもらうだけではなく、私たちも彼らを守るべきものとして考え、自分たち一人一人ができることを考えていければと思います。

外出の際は是非、鳥たちの声に耳を澄まし、姿を想像し癒されてください!外来スタッフの私たちも、動物たちほどの癒しを提供できるかは分かりませんが、皆さんに寄り添って癒しを提供できるような病院になるように頑張りたいと思います!

参考資料:
野鳥図鑑(日本野鳥の会)
朝日新聞(2021年10月25日)
日本鳥学会誌