
今年の夏は厳しい暑さでしたね。そして令和の米騒動や予てから警告があった南海・東南海地震の警報。福澤さんから渋澤さんへ新札の発行、冬も寒さ厳しく10年に1度と言われる寒波の襲来など、世の中は日々変化しています。
医療現場でも移りゆく世情に併せて2年に1度診療報酬の改定があります。2024年度は改定の年です。さまざまな改定の中で、特に患者さんにとっても大きな変化のあったものを3つご紹介します。
其の1…生活習慣病の見直し
みどり病院に通院されている患者さんの多くが『高血圧』『糖尿病 』『脂質異常症』の3大生活習慣病で受診されています。この 『高血圧』・『糖尿病』・『脂質異常症』について大きく改定がありました。
少し専門的な話にはなりますが、初・再診料(医師.の診察代)や投薬(お薬の指示代・検査(血液検査・尿検査代など)・画像診断(レントゲンやCT代など)目に見えるは診療行為の他に、医学管理料というものがあります。これは、医師が患者さんをトータルで管理していることに対する診療報酬です。
主治医は主病での診察は当然のことながら、患者さんが主病とは違う症状で受診されたときも、定期薬との相互作用や必要な検査のオーダーなど、最善の治療方針を決めるときにお一人おひとりの背景と共に診ていると言うことです。
6月より 《生活習慣病管理料》の内容が刷新され、今迄の管理料より点数が高くなりました。それに伴い診療費が今までより高く感じておられる方もいらっしゃると思います。が、改定のための診療費変更なのでご理解いただきますとありがたいです。
其の2…医療DX
医療DXとは?簡単に言うと、医療現場もデジタル化が進んでいると言うことです。マイナンバーカードの保険情報登録もその1つで、当院でもマイナンバーカードのリーダーを設置しています。2024年12月より保険証が発行されなくなります。マイナンバーカードへ移行していきます。
このメリットとしては各医療機関で情報が共有できること。手続きにわざわざ役所に出向いていかなくても、高額医療や限度額が登録できると言うことなどがあります。マイナンバーカードリーダーが 「同意されますか?」と聞いてくるのは、 「情報の共有して良いですか? 」 「お支払いの限度額を適応して良いですか? 」と言うことですので、はいを選択していただいて不利益はありません。操作・内容について分からないことは遠慮無く受付窓口でお尋ねください。
其の3…入院料のアップ
入院基本料がアップしています。また25年ぶりに入院食の見直しがされ1食につき30円値上がりしました。昨今の物価上昇に伴いやむを得ないという背景ですが、30円と言えども毎食となると長期入院では負担が大きくなっていきます。
今回ご紹介したのはごく一部です。お問い合わせが多かったり、多くの患者さんに関係があるものを取り上げました。ご不明な点があれば医事課までお問い合わせください。宜しくお願い致します。