患者さんのナイスリアクション~髪を切ったら思わぬ副産物が~


私事ですが、髪を短くしました。
よく「なんで切ったん?」と聞かれますが、これといった大きな理由はありません(細々した理由はありますが)。
“なんとなく”と言うのが一番しっくり来るくらい。

しかし、切ってみると思いの外、楽ちんでなかなか快適です。
まず、なんと言っても洗うのがラク!
洗った後もタオルでゴシゴシと拭けば、おおかた乾いてしまいます。
こうして「オジサン化」していくのだなぁと思いつつ、さっぱりした気分で過ごしております。

病院内でもスタッフの皆さんに声をかけてもらい、コミュニケーションの一環に役立っております。
そして、驚くことにたくさんの患者さんにもお声をかけて頂きました。
「髪、切ったんやな」「誰か分からんかった」「アンタ、いい髪型してるな」などなど…
中には定期的に通っていらっしゃるお互いに顔見知りのような方だけでなく、私の存在をご存知ないであろう久しぶりの方や初診の方、実に様々な方にお言葉を頂きました。
“なんとなく”切った髪に、こんなにたくさんのリアクションを頂けるとは思っていなかっただけに、本当にびっくりでした。

そんな中、“患者さんに話しかけられる”ということで思い出したことがあります。
一昨年の10月に電子カルテを導入した際、ある患者さんが会計時におっしゃった言葉です。
「先生たちは、あんなに頑張っているのにアンタ等はなんや!」
大きなトラブルはなかったものの、不慣れな作業でお待ち時間がいつもより長かったのだと思われますが、「スタッフが先生の足を引っ張ってどうする?もっと頑張れよ!」というお叱りの言葉でした。
先生方はもちろんですが、全員一生懸命頑張っていただけに、とても心に刺さる言葉でした。
私たちも頑張っていますとは言えず、切ない思いをしたことを思い出したのです。
受付・会計は最初と最後に患者様と接するところなので、先生に言いたいことや言えなかったこと、お願い、お叱り、などをお受けする機会が一番多いのですが、必ずしも良い言葉ばかりとは限りません。
理不尽なことや、苦情のようなことも多々あります。
なかなかお褒めの言葉を頂くほうが難しいと言っても過言ではありません。
それも私たちの大切な仕事だと思っていたのですが、今回髪を切った事で、たくさんの患者さんから好意的にお声をかけて頂き、びっくりしたと同時に、とても嬉しい気持ちになりました。
切なくなったことより何倍も、楽しい思いをさせて頂きました。
さっぱりしたのは髪だけではなく、実は気持ちの方がスッキリしたかもしれません。

大変だなぁと思うこともありますが、思わぬ副産物に、何倍も得した気分を味わいつつ、受付で皆さんと接するときは「オジサン化」しないよう毎日笑顔で頑張りたいです。

そうそう、全くの余談ですが、声をかけてくださった患者さんですが、ほとんどが皆さんショートカットの女性だったんです。
同じような髪型の人には目がいくものなんでしょうね。