思いやりの心

先日「思いやりの心」に触れたことがありました。
プライベートの話になりますが、息子の習い事のひとつであるピアノの先生とのやりとりで感じたことです。

先生から「ピアノの発表会の日程が決まりました。」と報告を受けた時のことです。
息子が習っているピアノ教室はたくさんの先生がいらっしゃいます。そして発表会の日程もいくつかあり、毎年色々な先生が持ち回りでスケジュールを組むそうです。

今回は息子の先生が発表会のスケジュールを組む担当になったそうで、「せっかくなので、仲良しの友達と同じ日にちで、演奏する順番も近くにしておきましたよ~」とおっしゃいました。

これは嬉しいサプライズです!
こちらが要望して伝えたのではなく、何年も前に息子が先生に仲良しの友達の話をしたことがあったそうで、息子との会話を思い出して日程とスケジュールを組んでくれたのです。

何気ない会話を覚えてくれていることに感動!
発表会が少しでも楽しみになるように、ピアノの練習に目標を持って取り組めるようにという先生の優しさでスケジュール組みをしてくれたことにも感動!
まさに「思いやり」です。

医療・介護の業界でももちろん「思いやりの心」は大切です。
「思いやりの心」は持っているだけでは伝わらず、思いを目に見えるものに行動することではじめて思いやりが伝わります。
目の前にいる患者さん、そのご家族様が何を求めているのか、喜びや不安を想像して、その気持ちに寄り添い行動することが大切です。

今回のピアノの先生の言動は、職種や分野を超えた「思いやり」の大切さを再認識し、自分自身を見つめ直す機会になりました。
自分は業務を機械的に覚え、こなすことだけになっていないだろうか?
患者さんとの会話で一歩進んだ配慮ができたこともあったのではないだろうか?
と今までのことを考えます。

患者さんが安心して院内で過ごせるように、また職員同士が気持ちよく働ける職場につながるように行動していきたいです。
相手が喜んでくださる対応を行えるよう、まずは笑顔で挨拶を心がけます。
その際もマスクをつけていると表情が伝わりにくいため、しぐさや話し方、声色や目元も意識して接していきたいものです。
忙しい時ほど忘れずに行動していこうと思います。

最後に発表会はどうだったかといいますと、残念ながら息子の友達は体調不良で出席できなかったのですが、息子は日々の練習を前向きに取り組むことができ、本番を迎えることが出来ました。
ピアノの先生の言動は息子だけではなく、私や息子の友達など周りの人にも良い影響を及ぼしたと思います。
本当の思いやりとは、その人の置かれた状況や気持ちに寄り添い、
どうしたら喜んでもらえ満足してもらうことが出来るかを考え実行することであると実感しました。