一人一人の看護にまごころを込めて〜より早く日々の暮らしを取り戻してもらうために〜

当院へ入職し早いもので1年が経ちました。2階病棟へ3月に異動し半年、ようやく循環器の病気や治療にも慣れてきました。以前の職場でも循環器を経験しており、ある程度知識はありましたが、年月がたつと、新しい治療法も出ているわけで勉強の毎日です。

当院へ入院される患者様には高齢の方も多く、患者様のみならず、ご家族とも連携を行っていく必要があります。患者様本人の意向だけでなく、家族の意向も確認しながら自宅へ退院することはできるのか、施設を探さなければいけないのか、現場で働く医療者には判断が求められます。

患者様がご家族とともに、よりよい療養生活を送ることが出来るように援助していく役割が我々にはあります。意思決定が困難な患者様もいます。コロナ禍で面会も十分にできず、医師の説明を聞きたくてもなかなか日程が調整できなかったりするご家族もいます。そういったサポートも行っていく必要があります。

みどり病院2階病棟は急性期病棟なので、状態に改善が見られれば地域包括ケア病棟への転棟や他施設への転院が必要になります。
日々の看護業務をこなしながら、患者様・ご家族にとっての日常生活が早く訪れるように援助していく必要があると考えています。病状が落ち着いていれば早めに退院できるよう主治医に相談したり、転院調整を早くから行っていくことで結果的に認知症や廃用症候群を防ぐことにもつながり、患者様自身、ご家族のQOLが向上するのではないかと思います。

おかげさまで私も職場にも慣れ、地域との医療連携の仕方も徐々にわかってきましたので、これからも適切なタイミングで患者様の退院、転院調整ができるよう励んでいきたいと考えております。

また、早期に介入できるように入院時から患者様の情報を全人的な視点から集めていくことも重要だと考えています。
入院時からしっかり情報を集めておけば、必要な時に関係各所とスムーズな連携を取ることができ、地域の限られた医療資源でもある当院の「病床」をより効率的に運用できます。

今後も患者様に「日々の暮らしを取り戻してもらうこと」を第一に考えて、看護業務に励んでいこうと思います。