中堅ナースの責任

先月のブログではママさんナースが、先々月のブログは新人ナースたちが、それぞれ登場していましたが、今月は、みどり病院一筋16年目の中堅ナースである自分が担当させていただきます。

7月の新人ナースたちのブログを拝見していると、私が看護師の資格を無事取得し、当院に勤務することになった時の分からないことだらけで不安だけど、とにかく負けずに頑張ろうというフレッシュな気持ちを思い出しました。
それと同時に、新人ナースたちのナースを目指す純粋な気持ちを大切に守ってあげないといけない、という責任感が込み上げてきます。
また、8月のママさんナースには頭が下がります。
子育てが落ち着いて、ふと立ち止まった時に、ナースとしてまた頑張ろうと復帰され、夜勤もされています。
子育てに、家事に、仕事に…と本当に大変なことだと思います。

私はこの16年、みどり病院で勤続してきたわけですが、今や中堅ナースとしてリーダーシップを取って働くべき存在でなければなりません。
新人の教育・指導を行うことはもちろん、病棟全体の患者状況の把握や今後の方向性、退院の目途はどうかといったことを把握しなければいけません。
他の医療スタッフとのコミュニケーションも重要ですので、責任は重大です。
そのため、その重責に負けてしまいそうになることもあります。
しかし、ふと、今までこの16年どうしてこのみどり病院で働いてこられたんだろう?と考えた時、やっぱりこの病院のあったかいスタッフとの繋がりがあり、先生方の熱心な姿に感銘を受け、「ついて行こう!」と思って、勤続できているのかなと思います。
楽しいことばかりではなく、苦しいこともありましたが、今思えば、全ていい経験につながっているのかなと思えます。
新人ナースたちも、今を乗り切って頑張ってほしいと思います。
それには、私たち先輩ナースのサポートが不可欠です。
当院ではプリセプターシップで、新人ナースに対して、主となる指導者を一人配置していますが、スタッフ全員で新人ナースを育てて行こうという目的で、カンガルーシステムを取り入れています。
カンガルーの母が袋の中で子供を育てるように、新人ナースが患者様を受け持つ際に、先輩ナースが一緒に患者様を受け持ち、マンツーマンで対応しています。
また、新人ナースをスタッフ全員で育てて行くために、新人ナースの進捗状況をノートに記載してスタッフが共有できるようにしています。
私たち先輩ナース=中堅ナースは、新人ナースたちの純粋でフレッシュな気持ちを大切に受け留め、彼女たちの未来を紡いで行ってあげる義務があります。
そのためにも、時には厳しい言葉も掛けながら、彼女たちの気持ちに寄り添って教育・指導していきたいと思っています。