私はこの10月で看護師になって3年半、みどり病院に就職して2年が経ちました。
私が看護師に興味を持ったのは、中学生のころでした。
きっかけはよくあるテレビドラマの影響だったように思いますが、そのころから漠然と看護師になりたいと考えており、「身体的にも精神的にも患者さんを支えることができる看護師になりたいです。」と高校の入学式で宣言したことを今でも鮮明に覚えています。
今でもあの頃の気持ちに変化はなく、自分の理想とする看護師像に向かって、日々奮闘しています。
急性期病院で働いた経験がない私にとって、みどり病院での仕事内容は初めてのことだらけでした。
就職したばかりの頃は、急性期の治療中である患者さんに対して、どんなケアをするにも怖く、自分のケアや医療処置が生死に直結しているという責任感と重圧に何度も押しつぶされそうになりました。
そんな私が、看護師として今日も働くことができているのは、患者さんの支えがあったからだと、心から感じています。
私は人一倍不器用で、新人のころ採血や点滴をするときに失敗したらどうしようと、緊張で手が震えることが度々ありました。
そんなとき、「思い切ってやってみ。人は失敗して上手くなるもんや。」と励まして下さった患者さんがおられました。
また、入職して半年しか経っていない未熟な私に「あなたは話しかけやすいから、何でも話したりお願いしたりしちゃうわ。」と様々なお話をしてくださったご家族、70代の女性で腸閉塞の手術を受けた患者さんを受け持たせていただいたときは、手術から1年経った今でも「手術のあと、夜中なのにあなたがずっと私の手を握って大丈夫と笑顔で言ってくれていたから、頑張れた。」と涙ぐみながら言ってくださる患者さんがおられます。
そんな嬉しい言葉をいただく度に、『私の方が患者さんにいつも支えていただいているなぁ。』と心が温かくなり、感謝の気持ちでいっぱいになります。
時には、厳しいご指摘をいただくことがありますが、どんな患者さんの言葉も私を成長させて下さる大切な言葉です。
この3年間「私は看護師に向いていないのではないか」と何度もくじけそうになったことがありますが、今では看護師になってよかったと胸を張って言えるようになりました。
今後も、患者さんが安心できる看護を提供できるよう、日々学びを深め、笑顔を大切に頑張ります。