みどり病院 透析室スタッフの患者指導のこだわり

みどり病院の透析室はとってもアットホームな雰囲気です。
家族のように寄り添い、心配し、透析治療に於ける様々な苦痛を少しでもやわらげられるようスタッフは日々努力しています。
今回は、透析室スタッフがどのような思いを持って患者様のサポートを行っているのか、その様子をお話します。

透析の指導というものは、甘く優しいだけのものではありません。
患者様本人にも努力をして頂く事がとても重要です。
導入・転院等で当院での透析を開始した当初は、出来るだけ導入前と同じような生活をしてい頂き、その中で、体重の増加の程度や身体の状態、検査結果などを診て何を改善しなければならないのかを判断していきます。
透析を開始したからといって、今までの生活を大幅に変更することは大変難しく、長続きしないからです。
透析導入前の生活で注意してきた事と導入後に注意する点が大きく変わることがあるからです。
どこをどの様に変更させないといけないか、どのように変更できるかを患者様と一緒に考えていき、患者様が出来る範囲を考慮し、長続きするような提案を行って、実践できるよう見守り援助していきます。
毎回、「今日は、どうやった?出来た?」「うーん、頑張ったんやけどな~」「大丈夫、出来てきてるよ。この調子で頑張ろうね。」と、プライマリーをはじめ、その日の受け持ち、スタッフ皆で、日々実践できるよう厳しく優しく援助していきます。

透析を導入すると、患者様御自身や御家族の方がよく透析に関する本を読まれることが多く、その際に、透析の本には手間のかかる調理法や控えたほうが良い食品等、あれもダメこれもダメ的な表現が多く、「何を食べたらよいのか、どうしたらよいのか解らなくなる」と言う声を多く聴きます。
そのような意見に対してもスタッフは丁寧かつ分かりやすく、何度も何度も繰り返し耳を傾け、患者様に対しても御家族に対してもお話をしています。

透析を導入すると、ほとんどの人は透析から離脱できません。
1週間に3回、1日おきに毎回4時間の治療が一生続くのです。
そのつらさ大変さ苦痛をスタッフは一番そばで見て分かっているのです。
だから、透析導入までの生活パターンを少し工夫し、少し変える事で長続きさせ、患者様と又御家族と一緒に考えていきたいと思っています。
「食べたい物やしたい事があればダメだろうなと思い込んであきらめる事なく、まず相談を!!」
これがみどり病院透析室の患者指導です。