最近増えている手術依頼 ~CVポート~

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最近、近隣の開業医からのCVポート留置の手術依頼が増えています。

CVポートって?

・中心静脈カテーテルのひとつで、皮下埋め込み型ポートあるいはリザーバーという圧縮シリコンゴムに専用針(ヒューバー針)を刺し、抗がん剤や高カロリー輸液の投与などに用います。
・CVポートは直径2~3cmの小型円盤状のタンクとカテーテルと呼ばれるチューブからできています。
・CVポートは前胸部や上腕部に埋め込まれます。
・CVポートと接続されているカテーテル先端を上大静脈に留置し、ここから薬が体内に注入されます。

 

CVポート埋め込みについて

・CVポートを体内に埋め込むために小さな手術が必要になります。通常局所麻酔で行います。
・当院ではCVポートを左右どちらかの前胸部(鎖骨下静脈)に埋め込みます。
・手術時間はおおよそ1時間です。
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CVポートは通常留置した数日後から使用できます。

なぜCVポートの依頼が多いのでしょう?

・当院では、抗がん剤の投与のためのCVポート埋め込みより、高齢者の輸液投与のためのCVポート埋め込みがほとんどです。高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎や食事摂取が困難になった場合輸液が必要になってきます。高齢者は度重なる末梢血管からの点滴で、徐々に血管確保が難しくなります。また、静脈炎等で点滴が継続できない場合があります。このような患者様に対し、埋め込み手術が不可能な施設からの依頼を受け短期入院や日帰りでの手術を行っています。

CVポートの利点は?

・CVポートでは大きなセプタム部分に簡単に針をさすことが出来るので、一回で確実に点滴することができます。
・患者様の体格にもよりますが、外見上、埋め込んだ部分はそれほど目立たず日常生活にほとんど支障はありません。
・CVポートは、カテーテルの先端が太い血管(中心静脈)に留置されているので、薬液を投与するとき強い刺激の薬剤を投与しても静脈炎の起きる可能性が少なくなります。
・きちんと管理すれば、合併症を起こすことなく長期にわたって使用することができます。

CVポートの合併症は?

・出血
・血腫
・血気胸
・感染
・血栓
・使用する薬剤に対するアレルギー
…などがあります。

国民の高齢化、在宅医療の推進などによりこのような手術が必要になるケースが増えてきているのでしょう。
お困りの施設の方はご相談ください。