循環器病棟担当薬剤師としての成長〜今年は新たな資格取得にも学会発表にも挑戦します〜

私は卒後9年のママさん薬剤師です。
当院で働き始めて6年が経ちました。
以前は調剤薬局で働いていたため、病院で働くのは初めてで先輩方に教えていただきながら必死に業務をこなしていました。
入職後、半年ほどして、病棟薬剤師として病棟業務をさせてもらえるようになりました。

病棟業務としては、入院患者さんの情報を薬剤師の視点で収集し、医師や看護師に提供したり、持参薬鑑別による薬の情報や初回面談による情報収集(担当患者の服薬状況、副作用歴、アレルギー歴等)などが主な仕事です。特に、注意が必要な薬については、医師に対し処方設計や代替薬の提案などを行っています。

最近では、ポリファーマシー問題に力を入れて取り組んでいます。
ポリファーマシーとは「多剤併用により害をなすもの」のことを言います。
薬剤科としても力を入れている分野なので興味がある方はぜひ当院薬剤科の過去ブログもご覧ください。
多すぎる薬は体に毒! ポリファーマシー問題を考える ~高齢者における適切な薬物治療のために~(2020.4 UP)
「せん妄」の薬物治療の前に、原因となりうる薬剤を要チェック!~ポリファーマシーを考えるver.2~(2021.1 UP)
その薬、本当に必要?多く飲んでいれば良いわけじゃない〜病棟薬剤師と一緒に考えるポリファーマシー問題〜(2021.9 UP)
高齢者の転倒は社会問題!~原因の一つに薬剤が関連!ポリファーマシー(多剤服用による弊害)を考えるver.3~(2021.10 UP)

入院後に薬剤を投与する際は、医薬品の適正使用のため、個々の患者さんに合った投与量を計算して医師に処方提案を行ったり、注射薬の投与速度や投与ルート、配合変化等の情報を提供しています。医師や看護師からの直接の相談にも応じています。また、ベッドサイドで直接患者さんからお話を伺ったり、特にハイリスク薬の投与の際は投与前に患者さんへの説明を行っています。

病棟担当薬剤師として、カンファレンスや回診に参加して治療方針の決定にも関わったり、他の医療スタッフの知識向上のために病棟勉強会を行うなどチーム医療にも貢献しています。

病棟担当薬剤師として配属された当初は何も分からず、医師や看護師からの質問に対して即答できず、調べてから答えるということを繰り返していました。今思うと簡単なこと1つ調べるだけでも時間がかかっていたように思います。
私が担当になった病棟は循環器病棟であり、今まで循環器の薬を勉強していなかった私にとって、初めてのことだらけで薬も一からの勉強でした。医師や看護師に教えていただいたり、時には患者さんから教えていただくこともありました。院内で開催されている循環器の勉強会に参加したり、メーカー主催の勉強会に参加したりして必死に勉強しました。

そんな必死な毎日を続けていくうちに最初は苦手だった循環器疾患について「面白い」と思うようになりました。
今でも教わることはたくさんありますが、少しずつ自信もついてきて、今後は循環器の専門性をもっと高め、「心不全療養指導士」を目指したいと思っています。また、循環器関連のテーマで学会発表など、今まで挑戦していないことに挑戦していきたいと思っています。

今後はこのブログでも循環器疾患で使用する薬剤などに関して紹介していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。